数学を学ぶには - 大学・短期大学・専門学校の進学情報なら日本の学校

数学

数・量および空間などに関して研究する学問

　数学は、古くは数に関する学問、言い換えると算術の意味だったが、現在では数・量および空間に関して研究し、さらに抽象的な概念を扱う学問になっている。数学は、それ自体魅力ある研究テーマだが、同時に科学や技術の基礎であり、さらに広く哲学の一部分とも関わっている。理論と現実を結びつけたり、大量のデータを処理するためにコンピュータを活用することも不可欠であり、そして、コンピュータの計算原理の研究もまた数理科学の一分野だ。まず、微分積分学や線形代数を入門段階で学び、高校までの数学を土台に基礎固めを行う。次いで代数、解析、幾何といった基礎的な専門科目を履修し、これらの科目と並行して「演習」がカリキュラムに組み込まれており、学んだ事柄の理解を深め、定着させる役割を果たしている。
　一方、以上のような「純粋数学」に対し、「応用数学」と呼ばれる領域がある。こちらは統計、数値解析、計画数学、情報理論などを学習する。とりわけ近年は情報処理に力を注ぐ傾向が顕著である。数学は他の理学や工学系統の学問の教育や研究活動を行う際に必要不可欠なものであり、また、経済学をはじめとする社会科学系統の分野などでも統計的な手法を中心に、幅広く応用されている。この分野の学科として設置されているのは通常、数学もしくは数理科学などであるが、応用数学を研究対象の中心に据えた学科には応用数学、とりわけ情報処理に主眼を置いている場合は情報科学、数理科学などの多彩な名称が使われている。

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