社会環境学部
環境や防災の学びを深め、公務員・教員・企業人として活躍できる力を授けます。
社会環境学部の特長
- 学部・学科・コースについて
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■2つのコースから選択し、学びを深める
主に環境問題を理系の視点から学ぶ「環境・自然再生コース」と、主に地域の安全・安心に関わる防災や地域環境の問題を工学・社会科学の視点から学ぶ「防災・地域安全コース」の2つのコースから構成され、2年次よりコースを選択します。
※中学校・高等学校の教員免許(理科)を取得するためには、環境・自然再生コースに所属する必要があります。
〇環境・自然再生コース
自然を再生する「環境再生学」、大地・大気・水などの特性を学ぶ「地球環境学」、環境汚染を把握する環境測定など理学・工学の視点から環境保護・再生を考えます。青木ヶ原樹海での植物調査や富士山の地質調査、湧水の水質調査など、自然環境と研究設備を使用した経験によって実社会で役立つスキルを形成します。中学校・高等学校の教員免許(理科)が取得できるコースです。
〇防災・地域安全コース
防災・減災などの、人の命と社会の安全に関する知識や技術を学びます。地域に即したテーマで、持続可能な社会を実現するための社会の仕組みについて考えます。実際の地域課題を分析するために役立つ地理情報システムの基本操作や、社会の静態や動態を現実に即して的確に機会にとらえるための社会調査の技法など、実社会で役立つスキルを学びます。
〇大学院「環境防災研究科」
学部と同一キャンパスに設置されている大学院では、地域環境・地域防災に重きを置いた研究が行われ、修了時には日本唯一の修士(環境防災)の学位を取得できます。もっと見る
- カリキュラム
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■豊富実践型・体験型授業
〇環境・自然再生コース
環境保全と地域活性化を目的に、耕作放棄地を活用した無農薬による大豆栽培・収穫した大豆を活用した加工品の開発に取り組んでいます。また、減農薬・無農薬栽培を志向したコンパニオンプランツによる害虫忌避効果を検証する研究を進めています。コンパニオンプランツとは、2 種以上の植物を組み合わせて栽培することで、植物自身が有する害虫忌避や作物の成長を促進する成分による効果を狙った栽培方法です。
〇防災・地域安全コース
2016 年4月に起きた熊本地震について、被災当日とその翌日に撮影された航空写真を基に、建物被害を明らかにする研究を行っており、応急危険度判定を用いて写真に写っている住宅の被害判読を行いました。また、被災地の復興に携わりながら学習するため、被災者のインタビューから得られる教訓を資料としてまとめる活動を継続しています。
〇両コース
「産学官」共同プロジェクト
兵庫県淡路市の共同下水道の最適な整備手法を提案する調査研究や民間企業と共同で新たな製品開発のための動物実験、静岡県沼津市における津波被災シミュレーションなど、地域住民が参加するワークショップを、学生もプロジェクトに参加し、実践的な知識を深めています。環境や防災の研究を通じ、「産学」および「官学」のプロジェクトを実施しています。もっと見る
- 独自の教育体制
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■文系も、理系も学べる、「文理融合型」教育
環境問題の解決と、社会の安全確保のための社会システムの構築をめざして、自然科学と社会科学の二つの領域を学ぶことができます。これにより、学生の幅広い興味と多様な進路に答えていきます。
■多数の公務員合格実績をもつ充実したサポート
本学部は公務員志望者が多いのも大きな特色です。公務員採用試験対策、消防士・警察採用試験のサポートなどをきめ細やかに行い、19年間(環境防災学部時を含む)で209名の合格実績を残しています。もっと見る
- 施設・設備
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■豊富な実験設備
〇地球科学分析室
さまざまな顕微鏡・エックス線分光装置などにより(走査電子顕微鏡、蛍光エックス線分析装置、回折エックス線分析装置のほか、顕微可視分光装置、分光測色計、偏光顕微鏡・自動カウンター、顕微画像処理装置)、岩石鉱物の化学組成、微細構造観察、鉱物同定が可能で、火山灰などの火山噴出物の分析データの導出・管理をしています。
〇マグマ実験室
加熱装置(各種電気炉および高周波炉、熱分析装置)により岩石を加熱・溶融し、地球科学分析室での分析試料の前調整や高温下でのマグマ・火山噴出物の反応実験などを行うための実験室です。工作機械により火山での野外マグマ観測のための準備・装置修理等も行っています。
〇岩石鉱物実験工作室
堆積物の粒度分析(構成粒子のサイズ測定)、岩石試料の粉砕、切断、研磨などの機械・装置がそろっており、堆積物の成因解明や岩石試料観察・分析の準備を行う工作室です。各地で採取した岩石試料の保管もしています。
〇動物飼育室
遺伝子組み換えラット・マウスの継代飼育をするための実験室です。疾患モデル動物を用いた生活習慣病の発症原因の解明と、その予防に関する研究も行っています。
〇機器分析室
環境分析や生化学実験に必要な分析装置・器具類が設置されています。環境中の有機化合物の分析に使用するガスクロマトグラフ質量分析計や、河川水や地下水中のイオン成分の分析に使用するイオンクロマトグラフなどの分析機器が設置されています。また、分子生物学の実験に欠かせないPCR装置も設置されています。
〇細胞培養実験室
細胞や微生物を扱う実験を行うために、クリーンベンチ、オートクレーブ、インキュベーターなどが設置されています。もっと見る
- 卒業後、就職について
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■2023年度 業種別就職情報
【2023年度就職率 97.9%】
公務員 18%
卸売・小売業 18%
製造業 14%
金融・保険業 9%
建設業 8%
医療、福祉 5%
情報通信業 4%
JA他 3%
学校教育関係 2%
学術研究、専門・技術サービス業 2%
電気・ガス・熱供給・水道業 2%
不動産・物品賃貸業 2%
農業・林業 1%
その他 12%もっと見る
- 卒業後の進路
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■めざせる進路
製造業、流通業、エネルギー関係、林業、公務員(環境部門、消防士、警察官、自衛官、公共・公益団体、大学院進学 など
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- 主な就職先
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■主な就職先(2023年度)
静岡県警察、静岡県生活科学検査センター、藤枝市、島田市、御殿場市、静岡市消防局、静岡県厚生農業協同組合連合会、清水銀行、沼津信用金庫、中学校(静岡県、浜松市) など
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社会環境学部の概要
- 定員120名
- 修業年数 4年
- 昼夜昼
- 募集共学
- 学費161万円
※2025年4月入学者対象のものです。
社会環境学部の学科・コース・専攻
- 社会環境学科
学べる学問
- ・教育学
- ・生物学
- ・地球科学
- ・物理学
- ・教員養成
- ・生物工学
- ・化学
- ・社会学
- ・応用化学
- ・応用理学
目指せる職業
- ・環境調査・技術・保全スタッフ
- ・地方公務員
- ・気象予報士
- ・警察官
- ・公害防止管理者
- ・消防官
- ・自衛官
- ・環境アセスメントスタッフ
- ・中学校教諭
- ・高等学校教諭
資格
- ・公害防止管理者
- ・環境計量士
- ・中学校教諭免許状
- ・ビオトープ管理士
- ・防災士
- ・高等学校教諭免許状
その他の資格
気象予報士、自然体験推進協議会(CONE)リーダー、生物分類技能検定、環境カウンセラー、ECO検定