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善きことをした高校生達
世のため、人のために立派な行いをしている高校生達を紹介します。
高校生達の活躍を、ぜひご覧ください。
笠松駅を飾った手作りイルミネーションが町に貢献と、笠松町から感謝状
岐阜県 岐阜工業高校 電子科の生徒のみなさん
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濃尾平野を流れる木曽三川のひとつ、木曽川の河畔にたたずむ岐阜県笠松町に、1926(大正15)年創立の県立岐阜工業高校がある。地域の人々から“笠工”の愛称で親しまれている同校の生徒は、「礼儀正しく 勤労を尊び 創意工夫に努めよ」の校訓のもと、日頃の学びを生かした地域貢献活動に力を入れている。
昨年12月19日から1月22日までに1ヶ月間、電子科の3年生7人が「地元の駅を、自分たちが手作りしたイルミネーションで輝かせたい」と、名鉄笠松駅の駅舎やその周辺にイルミネーションを飾り付け、町の活性化に貢献した。
生徒は、文化祭や岐阜公園などでイルミネーションの作品を展示するなどして、技術力、創作力を磨いてきた。
今回は、同校生徒や地元の人々が通学や通勤などで利用する「笠松駅」で感謝の気持ちを表現したい、と、9月初めに同駅に計画を持ち込んだ。
同駅では生徒の夢を実現しようと、町役場と協力して名鉄本社とかけ合った結果、同社から利用許可が下りた。名鉄沿線の駅舎を手作りのイルミネーションで飾る試みは初めてとあって、生徒は、10月から本格的に駅舎の建物の測量や写真撮影を重ねるなど、計画を具体化していった。
この間、生徒の活動に感動した町民から「みんなの心に灯をともしてください」の手紙を添えて1万円の入った封書が届くなど、地域の人々の期待も高まった。
生徒は電子科で学んだ技術を生かし、電球の点灯パターンをプログラム制御したり、駅での設置作業では電気工事士の資格を持つ生徒が、先頭に立って飾り付けを行った。
今回のイルミネーションに使用した電球の数は、約1万4000個。「銀河系笠松駅」をテーマに、銀河鉄道をイメージした約2.7メートルの光り輝く電車模型や、ブラックライトで惑星を表した球体などを駅舎などに配置。さらに、駅舎壁面には「頑張ってください」「今日もお疲れさま」と点灯表示する文字盤も掲げ、笠松の人々の心を癒した。
そして、今年2月2日、笠松駅のイルミネーションが笠松町の発展と活性化に貢献したとして、製作した生徒7人に町から感謝状が贈られた。
笠松町役場で開かれた表彰式では、広江正明町長が「皆さんの熱意と温かさが伝わった」と感謝の言葉を述べ、「素晴らしいイベントであり、今後も続けてほしい」と期待を寄せた。
製作に参加した生徒は、「企画した当初は、こんなに大きなイベントになるとは思わなかった」「多くの人に応援してもらい、わたしたちこそ感謝したい」「3年間、通学で利用した笠松駅に“ありがとう”の気持ちを込めて、7人で一生懸命作った自信作です」と、感謝状を手に笑顔で話していた。
(2011年3月掲載)
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