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善きことをした高校生達
世のため、人のために立派な行いをしている高校生達を紹介します。
高校生達の活躍を、ぜひご覧ください。
被災地支援の「絆」タオル675枚を織り上げ 売上金を寄付
愛媛県 今治工業高校 機織・染色部のみなさん
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愛媛県の北東部に位置する今治市に、今年創立70周年を迎える県立今治工業高校がある。同校では地域との交流を伝統としており、生徒もボランティアや奉仕活動に積極的に参加し、社会性を育むべくいい汗をかいている。
昨年11月には、機織(きしょく)・染色部の3年生の部員ら10人が、東日本大震災の被災地支援のために、自分たちでデザインしたフェイスタオル675枚を織り上げた。
タオルは、被災地の宮城県山元町で開催された復興支援イベント「心をひとつに!山元町ふれあい産業祭」に出展、販売され、収益金を同町に寄付した。
震災発生以来、部員たちは顧問の教諭とともに、自分たちのできる復興支援策は何かを模索してきた。そんな時、山元町への支援を続けて来た県が「心をひとつに!山元町ふれあい産業祭」に出展することを知り、自分たちもフェイスタオルを織ることで協力することに決めた。
製作を開始したのは、10月末。同校にはフェイスタオルを織る実習用のタオル織機が1台しかなく、スピードも遅いため、当初3年生部員6人だけで期限までに目標枚数300枚を織れるか不安だった。しかし、部員の想いに共感した4人の有志生徒が助っ人で参加することになり、みんなで役割分担しながら放課後約3時間、3週間かけて作業に取り組んだ。結果、675枚を織ることができた。
デザインも生徒が考えたもので、家族や動物が手を握るイラストと「絆」の字の絵柄など6種類ある。「一人じゃない、遠く離れた愛媛からでもつながっている」の気持ちを込めて織り上げたという。
将来、地元のタオル会社で働くのが夢という部員は「被災地の人に喜んでもらいたい、と思ったからがんばれた」。有志で参加した生徒は「被災地には行けない。だけど、できる形で支援したいと考えた」という。そして今後も、被災地の一日も早い復興のために、自分たちでできる支援活動を続けていきたいと話していた。
なお、「心をひとつに!山元町ふれあい産業祭」には約2万人が来場。多くの人々が生徒の織り上げた「絆」タオルを買い求めていた。
(2012年2月掲載)
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