沖縄県　沖縄水産高校　総合学科福祉サービス系列のみなさんの善きことニュース

福祉大賞で最優秀賞　介護や認知症、小学生もわかりやすく

沖縄県　沖縄水産高校　総合学科福祉サービス系列のみなさん

昨年１１月に開催された「第１７回高校生福祉大賞コンテスト」（長崎ウエスレヤン大学主催）で、沖縄県立沖縄水産高校総合学科福祉サービス系列の生徒たちが、１６回大会に続いて最優秀賞に輝いた。

今回は３年生を主体にプロジェクトチームを結成。日頃の学びを基礎に、地域の子どもたちに介護や認知症などについて知ってもらおうと、小学校や児童センターなどでバイタルチェックや食事介助などの体験学習を実施。さらに、認知症のことを分かりやすく伝えるため紙芝居を作成し、読み聞かせを行った他、高齢者や障がいのある人を対象にした観光プランを作成するなど、多彩な活動に挑戦してきた。

コンテストでは「共に支え合う糸満の街づくりプロジェクト～だれでもみんな“ふくしんちゅ”～」と題し、発表。参加した生徒は「最優秀賞を受賞できてうれしい。これまでさまざまな活動に取り組んで来たことが認められた」と笑顔。紙芝居を製作した生徒は「子どもたちに伝わるように、専門知識を噛み砕いて表現するのが難しかった。まだまだ改良していきたい」と話し、「お年寄りと子どもの交流の場所づくりにも取り組みたい」と意欲を見せる。

生徒を指導した教諭は「生徒たちは介護現場の課題を分析し、試行錯誤しながらアイデアを形にしていった。その実践力が評価されたと思う」と話し、今回の受賞を機に、生徒たちが福祉への理解を一層深め、今後の活動の力にしてほしいと期待していた。
（2016年3月掲載）