宮城県 明成高校 | 被災地で栽培 宮城発祥のカボチャで身障者と菓子作り | 善きことをした高校生達 - 日本の学校

善きことをした高校生達

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被災地で栽培 宮城発祥のカボチャで身障者と菓子作り

宮城県 明成高校 調理科のみなさん

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宮城県仙台市の明成高校調理科では、2006年から「リエゾンキッチン」と名付けた地域連携による食育活動を推進。東日本大震災が発生した2011年以降は、食の学びを通した被災地域の食文化の保存活動などに取り組んでいる。

そのひとつが15年にスタートした「せんだいかぼちゃ耕校プロジェクト」だ。

きっかけは、大正期に白菜の採種に成功した同県美里町の渡辺採種場が、国内のセイヨウカボチャの祖となる品種を開発したのを知ったことから。

宮城県 明成高校 調理科のみなさん2 宮城県 明成高校 調理科のみなさん3

生徒たちは15年春からカボチャ栽培に着手。同年12月、仙台市地下鉄東西線の開業を機に、同線西端の八木山動物公園のゾウのふんで堆肥を作り、同線東端で津波被災地の若林区荒井地区の畑でカボチャを育てる「東西交流」を進めた。

16年からカボチャの菓子作りを始め、今年は市内の2つの障害者施設に制作を依頼。生徒たちもレシピ作りなどで協力し、8月に収穫したカボチャを使って障害者たちがゾウ柄のパウンドケーキや、ゾウの形のクッキーを作った。

11月に開催された「八木山フェスタ」で菓子の販売やカボチャスープの無料提供、生徒が創作した紙芝居「かぼちゃ物語」を上演。来場者の人気を集めた。

同科の教諭は「この取り組みは障害者支援や動物のふんを活用する環境活動、被災地での野菜栽培などテーマは多岐にわたる」と語り、「学びのタネが芽を出し、観光や町の活性化など多くの実を実らせることができれば」と話していた。
(2017年11月掲載)

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