宮城県 築館高等学校 | 「守られる」から「守る」へ 地域住民と合同防災訓練 | 善きことをした高校生達 - 日本の学校

善きことをした高校生達

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「守られる」から「守る」へ 地域住民と合同防災訓練

宮城県 築館高等学校 全生徒のみなさん

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東日本大震災で震度7の揺れに襲われ、甚大な被害を受けた宮城県栗原市築館にある県立築館高校。今年5月の大規模山林火災でも住民の避難所となった同校の生徒が、11月、近隣住民と「守られる」から「守る」を合言葉に合同防災訓練を実施。消防署員、市の危機対策課と社会福祉協議会の職員に、地域住民33人が参加した。

今回の訓練では、学年ごとに訓練テーマを決め、けが人の救助や避難所設営など主体的な災害対応を学んだ。

1年生は、消防署員に教えてもらいながら、煙中歩行訓練と緊急時の担架作り、負傷者の命を守るAED操作方法、三角巾を使った応急手当などを実際に体験。2年生は、社会福祉協議会の職員の指導で災害時の調理体験としてビニール袋を使った炊飯と、防災に関するクイズを行った。3年生は、危機対策課の職員のアドバイスを受けながら避難所の設営訓練を行い、段ボールで被災者のプライバシーを守るパーテーションや簡易ベッド、簡易トイレを作成。災害時に役立つ知識を身につけた。

宮城県 築館高等学校 全生徒のみなさん2 宮城県 築館高等学校 全生徒のみなさん3

参加した住民は「若い人がいてくれると心強い」「学校は地域の核。今後も連携の在り方を考え、より強固で質の高い防災体制を築いていければ」と期待する。

「災害時は誰でも不安。地域の人と防災意識を高め合うのは大事だと改めて感じた」と話す生徒たちは、訓練後、婦人会が用意した豚汁を味わいながら、住民との交流を深めていた。
(2017年12月掲載)

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