秋田県 男鹿海洋高校 | 未利用魚を美味しい商品に 資源の有効活用で地域貢献 | 善きことをした高校生達 - 日本の学校

善きことをした高校生達

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未利用魚を美味しい商品に 資源の有効活用で地域貢献

秋田県 男鹿海洋高校 食品科学科3年生のみなさん

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「男鹿に学んで世界に羽ばたく生徒の育成」を教育目標とする秋田県立男鹿海洋高校。生徒たちは男鹿地方の歴史、風土、食文化などを学ぶことで、自分たちの故郷に誇りを持ち、地域に貢献する知識と技術を習得している。

その中で、男鹿沖で獲れる魚で食卓に出ることのない未利用魚を加工し、水産資源の有効活用に取り組んでいるのが食品科学科の生徒たちだ。

同科ではこれまでサバの水煮缶詰や地元特産のハタハタの缶詰、揚げかまぼこなど多くの加工食品を開発してきた。

秋田県 男鹿海洋高校 食品科学科3年生のみなさん2 秋田県 男鹿海洋高校 食品科学科3年生のみなさん3 秋田県 男鹿海洋高校 食品科学科3年生のみなさん4

今回挑戦したのは3年生28人。大量に獲れるものの商品価値が低く、養殖魚の餌や肥料などに使われているブリの幼魚イナダを、「付加価値のある商品にできないか」との漁業関係者の声を聞き、2016年から加工方法の研究・開発を進めてきた。地元企業とオイル漬け缶詰を試作したが、幅広い年代の人が気軽に食べられるものをと、イナダカレーの開発を考えた。

「カレーとイナダが合うかどうか不安だった」という生徒たちは、校内の食品加工場で様々な方法を模索した結果、一度蒸すことで臭みを抑え、角切りこんにゃくで食感を出すことで「食べやすい味に仕上げることができた」と話す。今後はパッケージのデザイン、商標や意匠といった知的財産の管理も学び、今夏、JR男鹿駅前に完成予定の複合観光施設で数量限定販売する予定だ。

生徒たちは、今後も男鹿の大地と海に学び、食品産業の発展に貢献したいと意欲を見せている。
(2018年2月掲載)

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