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善きことをした高校生達
世のため、人のために立派な行いをしている高校生達を紹介します。
高校生達の活躍を、ぜひご覧ください。
イラストで明るく 薄暗い地下道を毎日通りたい道に
静岡県 伊東高校城ヶ崎分校 美術部のみなさん
地元伊東市活性化のために「全日本まくら投げ大会」を考案したことで知られる、静岡県立伊東高校城ヶ崎分校美術部。伊東市の東京五輪・パラリンピックのぼり旗のデザイン、宇佐美夏まつり会場花火大会のポスターデザインなど、地域貢献活動にも熱心に取り組んでいる。
今年8月には、小学校の通学路ながら、児童たちに「暗くて薄気味悪い」「汚くて通りたくない」と評判の悪かった、同市の伊豆急行線の踏切脇にある地下道の壁面を、明るく鮮やかなイラストでよみがえらせた。
地元住民が「狭い踏切で車とぎりぎりすれ違う子どもの安全を考えて、通りたくなるような地下道にしてほしい」と伊豆急行に相談。全国大会で優れた実績を誇る同校美術部に依頼した。
部員たちは地下道を調査し、デザインイメージを膨らませた。製作に先立ち、伊豆急行も地下道の内部を改修。8月上旬、「伊豆急の昼夜と四季」をテーマに、「昼の春夏」「夜の秋冬」に分けて「キンメ電車」や「ザ・ロイヤルエクスプレス」など、四季の電車旅行を楽しむ子どもたちの姿をいきいきと描いた。
初めての部員全員による合作と語る部員たち。「毎日通りたいと思える地下道に」との願いを込めて描いたという長さ12メートル、高さ2メートルの壁2面の壁画は、「寄り道隧道」と部員たちにより名づけられた。地元住民は、「見違えるように明るくなった。地域の課題が解消できた」と、美術部員たちに感謝していた。
(2019年9月掲載)
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