岐阜県 岐阜高校 | 絶滅危惧種ヤマトサンショウウオの新生息地発見 最高賞受賞 | 善きことをした高校生達 - 日本の学校

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絶滅危惧種ヤマトサンショウウオの新生息地発見 最高賞受賞

岐阜県 岐阜高校 自然科学部生物班のみなさん

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岐阜県立岐阜高校の自然科学部生物班が、同県の絶滅危惧種に指定されているヤマトサンショウウオの新生息地を、独自の方法で発見した。

ヤマトサンショウウオは日本固有の小型サンショウウオで、同班が調査・保護活動を始めたのは2007年から。以来、同市内の生息地で保護した卵嚢を校内で孵化、飼育した後、生息地にかえす活動を続けてきた。これまで放流した幼体は4万匹を超え、生息地で確認された成体は約30倍も増えたという。

しかし、同県内の生息地は2016年時点で3カ所のみ。同班では他にも生息地があると考え、同年から地理情報システム(GIS)を使った生息適地の絞り込みと、環境DNA解析とを組み合わせた独自の科学的分析法で生息地探索を進め、海津市のDNA検出地点で1組の卵嚢を発見した。

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同班のこの研究成果は、2017年の「高校生科学技術チャレンジ」で最高賞の科学技術振興機構賞を受賞し、日本代表として出場したアメリカで開催されたインテル国際学生技術フェア(Intel ISEF2018)では動物科学部門世界2位を受賞。さらに研究成果をまとめた論文は国際科学誌に掲載された。

また2019年11月には、環境省などが主催する「第54回全国野生生物保護実績発表大会」で、「守れ!ふるさとのヤマトサンショウウオ~13年間の活動の軌跡」と題して発表。最高賞の環境大臣賞を受賞した。班員たちは「長年の活動が評価されて嬉しい」と話し、指導を受ける岐阜県淡水魚園水族館アクアトトぎふ、岐阜大学、神戸大学、地域の自治体等に感謝を表し、「さらに研究を深め、生物多様性を守る活動を続けたい」と意欲をみせていた。
(2020年1月掲載)

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