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善きことをした高校生達
世のため、人のために立派な行いをしている高校生達を紹介します。
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絶滅危惧種のチョウを保護 天竜川美化・愛護活動で感謝状
静岡県 天竜高校 農業科(環境科)のみなさん
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静岡県立天竜高校の環境科の生徒が、天竜川河川敷で環境省の絶滅危惧ⅠB類に指定されているチョウ「ミヤマシジミ」の保護活動と、その食草「コマツナギ」の保全活動を行っている。
生徒が保護に努める「ミヤマシジミ」は、大河川中流域の河川敷や河岸段丘に生息する体長約20ミリ、羽根裏のオレンジ色の斑紋が特長の美しいチョウで、幼虫はコマツナギの葉を食べ、成虫になるとコマツナギに産卵する。しかし近年、河川改修や護岸工事、草丈の高い外来植物の繁殖などによるコマツナギの減少などが原因で、個体数が激減、環境省の絶滅危惧ⅠB類に指定されている。
危機感を持った同校は、2015年から環境科の課題研究の一環として取り組みをスタート。3年生を中心にミヤマシジミの保護区内での個体数調査やコマツナギ周辺の除草、コマツナギの苗の定植を進めて群落を作り、ミヤマシジミの産卵しやすい環境づくりを進めている。昨年9月には同科生きものライフ類型の2年生16人がコマツナギ144本を定植した他、今年1月には3年生7人が近くの浜松市立清竜中学校で、ミヤマシジミ保護活動の出前講座を開講。貴重な動植物の生態や河川環境保全の重要性を訴える活動も推進している。
7月には、長年、ミヤマシジミとコマツナギの保護保全活動に伴う天竜川河川敷の美化・愛護活動に貢献したとして、国土交通省浜松河川国道事務所から感謝状を贈呈された。生徒たちは感謝状を励みに「今後も保全活動に努め、ミヤマシジミの数が増えるよう活動を続けていきたい」と話していた。
(2020年8月掲載)
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