三重県 明野高校 | ビール醸造の廃棄物で養豚用飼料開発 エコフィード認証取得 | 善きことをした高校生達 - 日本の学校

善きことをした高校生達

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ビール醸造の廃棄物で養豚用飼料開発 エコフィード認証取得

三重県 明野高校 生産科学科畜産部門のみなさん

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三重県立明野高校生産科学科畜産部門の生徒たちが、ビールの醸造過程で出るモルトかすなどの食品廃棄物を活用した養豚用飼料「あかりのほろよいMix」を開発。今年7月、農場で飼養する豚に与える飼料の「エコフィード認証」(日本科学飼料協会)を県内で初めて取得した。

エコフィードとは、食品製造の過程で出る副産物や食品残さなどの食品循環資源を活用した家畜用飼料。食品資源の有効利用と飼料自給率向上を図る重要な取り組み。

同校ではバークシャー種の黒豚を肥育し年間100頭を出荷。「伊勢あかりのぽーく」のブランドで地元の精肉店で販売している。生徒たちはこのブランド豚の品質向上を模索する中で、伊勢市のクラフトビールメーカーがモルトかすを産業廃棄物として処理していることに着目し、2017年から養豚飼料に活用する研究を開始。従来から使用中の標準飼料にモルトかすを配合して豚に与えたが体重増につながらず、栄養価を高めるべく産業廃棄物のせんべいクズと酒かすを混合し、体重増に成功。2020年に食品循環資源を30%利用した飼料「あかりのほろよいMix」を完成させた。

三重県 明野高校 生産科学科畜産部門のみなさん2 三重県 明野高校 生産科学科畜産部門のみなさん3

現在生徒たちは、エコフィード中の食品残さの割合を高めるため、製菓会社から小豆の皮や菓子くずの提供を受ける計画を進め、肥育豚へ与える飼料を食品循環資源で100%代替する考えだ。

飼料コストを減らし、生産性と肉質を向上させる同校の取り組みはSDG sの観点からも特筆すべき成果と高い評価を得ており、生徒たちは伊勢志摩から持続可能な畜産モデル「Ise- Shima モデル」として全国へ発信していくと意気込んでいる。
(2021年12月掲載)

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