宮城県 志津川高校 | 山火事被災のモアイ像復活願い 震災支援に恩返しの募金活動 | 善きことをした高校生達 - 日本の学校

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山火事被災のモアイ像復活願い 震災支援に恩返しの募金活動

宮城県 志津川高校 生徒会、モアイサークルのみなさん

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今年10月初め、モアイ像で知られる南米チリのイースター島で山火事が発生。多くのモアイ像が炎で熱され、ひびが入るなどの被害が出たという。

10月半ば、傷ついたモアイ像を助けたいと宮城県志津川高等学校の生徒が、募金活動を行った。

同校のある南三陸町は、1960年のチリ地震津波で大きな被害を受けた。1990年、当時の駐日チリ共和国大使が同町を訪れたのを機に交流が始まり、1991年には両国の友好、防災の象徴として、同町の松原公園にモアイ像が設置されるなど、親交を深めてきた。

宮城県 志津川高校 生徒会、モアイサークルのみなさん2 宮城県 志津川高校 生徒会、モアイサークルのみなさん3 宮城県 志津川高校 生徒会、モアイサークルのみなさん4

また同校の生徒は、モアイ像が点在する南三陸町を全国にPRしようと、2010年「南三陸モアイ化計画」を立ち上げ、モアイをキャラクター化したクッキー、ステッカーなどを商品化した。

2011年の東日本大震災後は、缶バッジやストラップを製作するなど、モアイを復興のシンボルとして町おこしや支援活動を進め、2012年にはチリ共和国のピニェラ大統領も来校した。

今回の募金活動はモアイへの恩返しの思いを込め、モアイサークルや生徒会執行部を中心に実施。生徒たちは南三陸さんさん商店街で、モアイ像修復のためにと協力を呼びかけた。寄付した市民には「イースター島のモアイ像復活を願って」の言葉とモアイ像をデザインしたマグネットを贈呈。また、商店街に募金箱を設置したほか、校内でも募金活動を行った。生徒たちは「たくさんの協力をいただいた」と感謝。後日、2名の生徒が同町の町長とチリ共和国大使館を訪問し、同校と町で集めた募金を駐日チリ大使へ手渡した。大使から感謝の言葉を贈られた生徒は、多くの方々からいただいた善意のお金を届けることができたと、感激した様子で話していた。
(2022年11月掲載)

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