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善きことをした高校生達
世のため、人のために立派な行いをしている高校生達を紹介します。
高校生達の活躍を、ぜひご覧ください。
旧三江線沿線の活性化へ「電動トロッコ」製作 住民乗せて快走
島根県 江津工業高校 建築・電気科3年生のみなさん
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島根県江津市の県立江津工業高校の生徒は、交通安全看板の作製、高齢者に適した椅子についての研究・製作など、地域社会に貢献する活動を進めている。課題研究の一環で、建築・電気科の生徒は「旧JR三江線から地域課題を考える」をテーマに、自作のトロッコを旧三江線の線路で走らせ、地域を盛り上げようと電動トロッコの製作に挑戦した。
取り組んだのは3人の3年生で、2022年4月から約半年間、実際の線路の幅に合わせた図面の作成から車体の組み立てまですべて3人で手がけた。
夏休みに長さ2m、幅1.4mの台車部分を仕上げて乗り心地などを確認。10月には旧川戸駅のホーム横約100mの線路で試験走行を行った。3人はトロッコからの景色の見え方やスピードなどをチェック。その後、運転士を含め4人が乗れるよう床や座席、屋根の取り付け、車体には旧三江線全35駅の駅名と桜の名所・旧川戸駅にちなんで花びらを描き、完成させた。
12月10日、同駅で開催された「KAWADOエキテラス2022」で試乗会を実施。運転士と駅員役の生徒が乗客を出迎えた。トロッコは3人ずつ乗車し、時速4キロでおよそ5分かけて往復した。
ホームには親子連れなどが順番待ちし、試乗した乗客は「トロッコから見える景色がきれいだった」「風が気持ちよかった。桜や紅葉の季節にまた乗りたい」と満足そう。
トロッコは、イベント主催者の川戸地域コミュニティ協議会に譲渡され、同会では「生徒たちの思いを引き継いで、地域が活発になるようなイベントを開きたい」と話し、生徒たちは「旧三江線を知る人には懐かしんでもらい、知らない人には旧三江線と江津市の魅力を知ってもらえれば」と願っていた。
(2023年1月掲載)
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