福島県 磐城農業高校 | 全身スッキリ「トマトの石けん」開発  規格外品を活用 | 善きことをした高校生達 - 日本の学校

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全身スッキリ「トマトの石けん」開発  規格外品を活用

福島県 磐城農業高校 磐農ビジネスクラブのみなさん

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2020年、福島県立磐城農業高等学校の生徒たちの活動を多方面から支援し、産学連携で商品開発などを行う「磐農ビジネスクラブ」が設立された。これまで生徒たちが企画・提案し、取り組む活動の中で、フードロス削減などSDGs(持続可能な開発目標)の視点を取り入れるなど、注力しているのが、同校農園で育てた野菜や果物の規格外品を活用した商品の開発。第一弾は2021年に商品化し、いわき市のふるさと納税返礼品に登録された「BANNO SOPE(バンノー・ソープ)梨の石けん」で、今年5月には、第二弾として「トマトの石けん」を開発した。

開発のきっかけは、生徒たちが丹精込めて栽培したトマトの中で、傷や形がいびつなどの理由で廃棄されるトマトを、梨と同様に石けんに加工できないかと考えたことから。

生徒たちはクラブの顧問で、地元の自動車関連企業「GSautoJapan」の代表に相談。同社が運営する化粧品ブランドで、天然素材を使った石けん開発に取り組む「ANDANTE」が協力し、昨年秋から開発に着手した。

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抗酸化作用でシミ・シワなどを予防するリコピンを多く含むトマトに、血行を促進するカロテノイドを含むパプリカやエイジングケア効果が期待されるグレープフルーツ油などを配合。天然由来成分100%の「BANNO SOAPトマトの石けん」が誕生。トマトの形をしたパッケージや商品名も生徒たちが考えた。

トマトが全身洗える石けんに生まれ変わってうれしいと話す生徒たちは5月20日、イオンモールいわき小名浜で発表会と販売会を実施。用意した100個を約2時間で完売した。石けんは今後も同店で販売される。生徒たちは「小さい子からお年寄りまで、多くの人に使ってほしい」と話している。
(2023年6月掲載)

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