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善きことをした高校生達
世のため、人のために立派な行いをしている高校生達を紹介します。
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江戸期の農法「多数回中耕除草」を活用 無農薬、無肥料の稲作で成果
岡山県 瀬戸南高校 生物生産科のみなさん
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農業の将来を見据えた教育に力を入れる岡山県立瀬戸南高等学校。生物生産科のお米プロジェクト班の2年生4人は、2022年度から「多数回中耕除草」による無農薬・無肥料の稲栽培に挑戦している。
「多数回中耕除草」とは、江戸時代には確立していた農法で、田植え後、中耕(稲の生育中に、その周囲の表土を浅く耕すこと。除草を兼ねるので「中耕除草」と呼ばれる)を多数回行うことで稲の収穫量を増やす技術。
同科の教諭が有機栽培に取り組む企業などから同農法について聞き、生徒たちに提案。4人は同農法にスマート農業化を図るため「自動操舵システム、多数回中耕除草でらくちん農業を!」をテーマに、昨年6月、実習田で岡山県奨励品種「きぬむすめ」で試験栽培を始めた。
自動操舵システムとは、乗用型田植機が田植えした軌道を同システムに記録し、乗用型中耕除草機に取り付けることで田植機と同じ軌道を走り、稲を踏むことなく中耕除草が行える。
昨年度は実習田を0~4回、8回と中耕除草回数別に6区画に分け、稲の生育と収穫量を調査。4回が最多の10アールあたり508・4キロだった。品質も等級検査1等と優れた結果をもたらした。4人は肥料や除草剤などを散布する労力や費用も削減できた。雑草の発生もほとんど見られず、稲の生育にも影響がなかったと話す。
今年度は除草回数0~8回の9区画に分けて育成、調査を行う。生徒たちは自動操舵システムを用いた多数回中耕除草の良さを、無農薬、無肥料で収穫量が安定化し、環境負荷を低減する農業が可能。機械に乗るだけなので農作業の軽減化、省力化につなげることができると力を込めた。
(2023年9月掲載)
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