宮崎県 都城商業高校 | 取り壊し店舗、最後の催し企画 壁に絵を描いて思い出創ろう | 善きことをした高校生達 - 日本の学校

善きことをした高校生達

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取り壊し店舗、最後の催し企画 壁に絵を描いて思い出創ろう

宮崎県 都城商業高校 共創ウェルビーイング部のみなさん

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宮崎県立都城商業高等学校の共創ウェルビーイング部は、2023年4月に発足以来、子どもを真ん中に、まちの人々が世代を越えて無理せず、緩やかにつながれる場を創る「のくにプロジェクト」に取り組んでいる。

その同部に都城市の商店街にある老舗呉服店から、2年前に閉じた旧店舗を取り壊すので、その前に記念のイベントを考えてほしいと打診された。

60年以上も地域の人々に親しまれてきた旧店舗で、子どもたちの記憶に残るイベントを考えたという生徒たち。当初の案は「お化け屋敷」だったが、小さな子どもたちに「怖い」ではなく「楽しい」思い出を残してもらおうと、アートイベント『大きなかべにみんなでおえかきしよう and ふるまい都城茶』を企画した。

開催日は12月23日。ウォールアート用のアクリル絵具は塗料販売店が、積み木コーナーには床板販売事業者が自社製品を提供し、製茶店が温かな都城茶をふるまうなど、地元企業が生徒たちを支えた。

当日は親子連れなど多くの市民が来場。子どもたちだけでなく大人たちも絵筆を持って、大きな壁に向かい思い思いの絵を描き始めた。また、2024年には取り壊される旧店舗に花束を贈ろうと、壁には色とりどりの花々が描かれた。

「おもしろかった」という参加者の声に、生徒たちは「参加された方々が思い思いに楽しんでもらえて良かった」と安心した様子。「今後も大勢の方が来れるような、人と人のつながりのきっかけになるような居場所づくり、イベントなどを企画したい」と話していた。

なお、同部の活動は、こども家庭庁から「こども・若者主体のこどもまんなかアクション」の代表例として紹介された。
(2024年2月掲載)

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