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善きことをした高校生達
世のため、人のために立派な行いをしている高校生達を紹介します。
高校生達の活躍を、ぜひご覧ください。
ガーナ支援活動のお礼にと独立50周年の式典に招かれ、和太鼓を披露
岩手県 大船渡農業高校 大農太鼓部のみなさん
岩手県の沿岸最南端に位置する大船渡市の県立大船渡農業高校では、3年生を中心に、ガーナ支援活動を展開している。きっかけは、06年度の3年地理の授業で扱ったテレビ番組。貧困のために学校に通えず、カカオ農園で働かねばならない現地の子どもたちの姿に、多くの生徒から「彼らに何かしてあげたい」との声があがった。そして、今年の年明けから、「学校に通えないガーナの子どもを救おう」と全生徒に呼び掛け、募金や物資の回収活動を行ってきた。
1月23日には、同校生徒の支援活動を知ったガーナ大使館のバフォ・アジェベゥワ特命全権大使が、感謝の気持ちを表したいと同校を訪問。体育館での記念のセレモニーでは、大農太鼓部の太鼓演奏で大使一行を歓迎。2人の3年生が代表し、「これを機会にもっと支援活動を活発にし、勉強したくてもできない子がいなくなるまで続けていきたい」とその思いを発表。大使へ目録を手渡した。
続いてアジェベゥワ大使が、「現在は貧困に苦しんでいて政策もなかなか進まず、草の根的活動が中心。みなさんの温かく広い心が一番うれしい」とガーナの現状を講演。その際、生徒から心温まる歓迎を受けた大使は、感謝の想いを込めて「今度は皆さんをお招きしたい」と要請。3月6日に開かれる「ガーナ共和国独立50周年祝賀レセプション」に、全生徒を代表して大農太鼓部が出演することになった。
1978年に結成された大農太鼓部は、大船渡市の「長安寺太鼓」、陸前高田市の「気仙町けんか七夕太鼓」の両保存会から指導を受け、全国大会への出場経験もある。「大農太鼓」としてつとに知られた名門クラブ。
3月6日、東京のホテルオークラで開催されたレセプションでは、各国の大使のほか日本の政財界など数百人の出席者を前に、揃いのハッピ姿で「新祭り太鼓」などの曲を、軽快なバチさばきで堂々と披露。約20分間の演奏だったが、参加した部員は、「今回の出演は先輩たちの活動のおかげ。笑顔で楽しくできた」「今年は全国大会を逃してしまったので、最後の大舞台を精いっぱい頑張れた」と満足そうに汗を拭っていた。
また、当日生徒らは、支援活動で集めた文具などの物資や募金の贈呈も行い、「日本とガーナを結ぶ懸け橋として、今後も活動を継続していきたい」と、太鼓演奏と同様に、力強い言葉で決意を述べていた。
(2007年5月掲載)
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