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善きことをした高校生達
世のため、人のために立派な行いをしている高校生達を紹介します。
高校生達の活躍を、ぜひご覧ください。
貴志川線の活性化を願って、駅をきれいにペンキ塗り
和歌山県 貴志川高校 生徒のみなさん
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2007年5月22日、快晴の下、和歌山県立貴志川高校の生徒70名が貴志川線と地域に感謝しながら、汗だくで甘露寺前駅のペンキ塗りを行った。和歌山県紀の川市の南、和歌山市から続く貴志川線の終点に位置する県立貴志川高校は、学校ぐるみで貴志川線の存続と活性化に取り組んでいる。
貴志川線(当時は南海電鉄)の廃線が現実的となったのは2004年、秋には地域住民が「貴志川線の未来をつくる会」を結束して「乗って残そう貴志川線」を合言葉に存続を訴えた。生徒達が通学に利用している貴志川高校(生徒数720)でも「なくさないで!貴志川線」作文公募に全生徒の約3分の1にあたる215名が参加するなど、存続を願う切実な声が広がった。
また、2005年5月には、紀の川市と和歌山市の7高校等が協力して「活気づけよう貴志川線、和歌者の力で」をキャッチフレーズに、約6時間にわたる「貴線祭」を開催、貴志川線が現在も未来も自分たちにとって重要な存在であることを訴えた。
一連の存続活動はテレビ番組でも大きく取り上げられ、全国的に関心が集まるところとなった。地域ぐるみの運動に後押しされて、和歌山市と貴志川町(現紀の川市)が向こう10年間の財政支援を決定。その結果、岡山電気軌道が事業継続の名乗りを上げ、2005年6月に和歌山電鐵を設立し、2006年4月から運行を引き継いだ。
貴志川高校の生徒達は、その後も、「ありがとう、がんばって貴志川線」を合言葉に、貴志川線と地域を活気づけようと年数回にわたり通学路や貴志川線3駅(甘露寺前駅・喜志駅・西山口駅)の清掃活動を行っている。同校生徒は、地元の人達と協力しながら、清掃活動やペンキ塗りなど、貴志川線を盛り上げる活動を続けていくと、汗を流しながら力強く話していた。
(2007年6月掲載)
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