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善きことをした高校生達
世のため、人のために立派な行いをしている高校生達を紹介します。
高校生達の活躍を、ぜひご覧ください。
文化祭に高齢者招待 校内で笑顔の交流
岩手県 黒沢尻北高校 生徒有志のみなさん
>この学校を詳しく知ろう
「燃える黒陵」を合い言葉に、文武両道を実践する学校として知られる岩手県立黒沢尻北高校。「健全な心身の育成」「豊かな教養と品性の陶冶」などを教育目標とする同校では、創立以来の伝統である「黒陵精神」を基盤にした、生徒の自主的活動を奨励している。
毎年9月に開催される文化祭「黒陵祭」も、生徒会を中心にすべて生徒の手によって企画・運営されている。
9月1、2の両日に開かれた今年は、生徒有志らが市内の福祉施設に入所する高齢者を招待、クラス展示やステージ発表などの案内役を務めた。
今回、生徒が招待したのは、介護老人保健施設北上きぼう苑(北上市本石町)のお年寄り8人。当日、車いすで来校したお年寄りは、生徒会役員や同校福祉活動委員、ラグビー部員ら生徒有志約20人の出迎えを受け、すぐに笑顔の交流が始まった。
初めに生徒の代表が「クラス展示や文化部の発表、運動部による模擬店などがあります。ゆっくり楽しんでください」とあいさつした後、校内の各展示場を見て回った。階段での車いす昇降は、ラグビー部員がサポートし、ガイド役は主に女子生徒が務めた。「お年寄りと目線を合わせて話すよう心掛けた」という生徒の丁寧な説明を受けながら、展示物を見つめるお年寄りは、同校生徒の力作、傑作に感心の様子だった。
また、茶道部の模擬店では部員がお点前を披露、招待客全員に抹茶を振る舞った。お年寄りの一人は「普段は外出する機会があまりないので、今日は本当に楽しい。お茶もおいしかった」と、孫のような生徒との交流に笑顔を広げていた。
生徒も「自分自身にとっても良い経験になった」と話し、今回のボランティア活動に意義を感じていたようだった。
昨年9月、「環境宣言」を行った同校では、環境にやさしい学校づくり推進すると共に、学校周辺の清掃活動などを通じて、地域の環境改善活動にも積極的に参画している。このような地域への貢献活動は、同校の伝統といえるもので、文化祭にお年寄りを招待した生徒の活動も、こうした「黒陵精神」を発揮したものといえるだろう。
(2007年9月掲載)
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