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善きことをした高校生達
世のため、人のために立派な行いをしている高校生達を紹介します。
高校生達の活躍を、ぜひご覧ください。
巨大鍋でつくった地元特産のモガイのパエリア300人分を買い物客に振る舞う
岡山県 おかやま山陽高校 料理研究部の部員たち
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創立以来80有余年の歴史を誇るおかやま山陽高校。同校では、生徒一人ひとりの「持ち味」を生かし、伸ばす教育を推進しており、生徒も授業や部活、地域貢献などの他、普段なかなかできない活動にも積極的に挑戦している。
今年の3月1日には、料理研究部の部員たちが、笠岡駅前の中央商店街弁財天通りで開かれた「おかげいち」で、モガイを使った和風パエリア300人分を巨大鍋で調理し、買い物客などに振る舞った。
この「モガイパエリア」は、地元井笠地域特産の貝類「モガイ」を広くPRし、もっと身近に感じてもらおうと料理研究部が1月から試作を開始し、考案した。
当日使用した材料は、今回のイベントの趣旨に添って地元産を中心に調達。モガイ20kg、米20kgを主材料にタマネギ・ピーマン各50玉、トマト30個、ネギ、ユズなどを使って、料理研究部顧問と部員10人が1時間以上かけて仕上げた。調理を始めた頃は、少なかった商店街の人通りも、高校生が大きな鍋でパエリアづくりにチャレンジする姿に、次第に多くの人が集まり、完成の30分前には長蛇の列ができた。
モガイからとった出し汁が決め手というその味は、「おいしい」と大評判で、ある主婦は「懐かしいモガイが現代風のパエリアになるとは驚き。トマトやユズとも相性が良く、さっそく家でも作りたい」と話していた。
また、同時に試作したモガイのチヂミも大好評で、パエリアもチヂミもあっと言う間に無くなってしまったほどの人気だった。
商工会の役員は、「商店街が久しぶりににぎやかになり良かった」と、同部の持ち味を生かしたイベント開催に感謝していた。
前日の卒業式後から下ごしらえを始めたという部員は、「モガイの殻を洗うだけで5時間もかかったが、多くのお客さまに喜んでもらえて良かった」「今後もこうしたイベントに参加し、地元産のPR活動に貢献したい」と話し、「これを期に、モガイのパエリアやチヂミが、井笠地域の新しい郷土料理の一つになれば」と願っていた。
ところで、今回のイベントで使用した巨大パエリア鍋は、同校の溶接同好会が製作した。直径1.5m、重さ約400kgもあり、料理研究部の1度に300人分のパエリアが作れる鍋を、という依頼に応え、同会の1、2年生6人が約1カ月かかって完成させた。
なお、モガイの和風パエリアとチヂミのレシピは、おかやま山陽高校調理科・料理研究部のHPに紹介されている。
(2008年4月掲載)
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