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善きことをした高校生達
世のため、人のために立派な行いをしている高校生達を紹介します。
高校生達の活躍を、ぜひご覧ください。
業者ギブアップの故障 中学校の電光表示機を見事修理
京都府 京都府立工業高校 オーディオ部のみなさん
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京都府北部の経済・文化の中心地、福知山市に、京都府立工業高校がある。同校では、高度な研究開発を推進する確かな基礎学力を備えた人材の育成をめざしており、その優れた教育成果は高く評価されている。
今年の7月には、オーディオ部の生徒が、故障していた福知山市立日新中学校の電光表示機・デジタルタイマーを修理し、同中の教職員や生徒から、その見事な技術力に驚きの声が上がった。
この表示機は、屋内競技の試合経過時間、得点などを大きな数字で電光表示するもので、日新中学校では、クラブ活動や体育の授業で使っている。これまで2台を配備していたが、うち1台が3年ほど前に故障して全く作動しなくなってしまった。そのため業者に修理を依頼したが直せず、倉庫にしまわれたままになっていた。
そこで日新中学校では、電光表示機が高価なものでもあり、「捨てるのは惜しい」と、この6月、府立工高に持ち込み修理を頼んだ。同工高では生徒の中から適任者を探し、デジタルタイマーを自作するほどの技術力をもつオーディオ部の7人に、修理を任せることにした。
7人の部員は、日頃学んでいる専門的知識と技能を駆使。試行錯誤しながらも、測定機器などを使って、業者がギブアップした故障の原因をわずか3、4日間ほどで突き止め、蓄電する部品などを取り替え、再生させた。
7月17日、オーディオ部の生徒が日新中学を訪問。修理を終えた電光表示機・デジタルタイマーを、同中生徒会の代表に手渡した。
再点灯した電光表示機を前に、日新中の生徒や職員は「ありがとうございます。大切に使います」「表示機を使いたいときは多く、これでクラブ活動でも取り合いをせずに済みます」と感謝し、「業者がお手上げの機械だったのに、直せるとはすごい」と、同工高の技術教育への興味関心を高めていた。
同工高では、地域と共に発展する学校づくりをめざしており、オーディオ部の部員たちは、今後も課題研究や部活動などを通じて学びを重ね、地域や社会に役立つものづくりに努めていきたいと、力強く話していた。
(2009年9月掲載)
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