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善きことをした高校生達
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世のため、人のために立派な行いをしている高校生達を紹介します。
高校生達の活躍を、ぜひご覧ください。
「もう一つの故郷」ニュージーランド地震被災地へ義援金を届ける
神奈川県 橘学苑高校 全生徒のみなさん
>この学校を詳しく知ろう横浜市鶴見区の丘の上、風香る緑豊かな地に、1942(昭和17)年に創立した私立橘学苑高校がある。同校は「心すなおに真実を求めよう」「生命の貴さを自覚し、明日の社会を築くよろこびを人々とともにしよう」「正しく強く生きよう」を創立の精神としており、生徒も、日々の学校生活の中で、自らの成長の糧としている。
それは、様々な形で発揮されており、神奈川県産の間伐材を使ったオリジナルの木製イスづくりなどの社会貢献活動もその一例だ。
国際教育に力を入れている同校生徒の留学先、ニュージーランドの南島最大の都市クライストチャーチに、2月22日、マグニチュード6・3の大地震が襲った。大きな被害をニュースで知った生徒は、すぐに「自分たちにできることをしよう」と立ち上がった。
活動の中心となったのは、2人の1年生だ。2人は、中学2年生だった2年前の春に、ニュージーランド海外研修でクライストチャーチを訪問。約1週間ホームステイし、数多くのアクティビティ体験を通じて、多くの現地の人々と交流する機会を持った。
震災当時はまだ中学3年生だった2人は、「もう一つのふるさと」と呼ぶクライストチャーチの惨状に驚き、「復興のために何とかしたい」と、全校生徒ならびに教職員に募金を呼び掛けた。生徒会メンバーもJR鶴見駅前にも立ち、市民に募金への協力を訴えた。さらに、2人の母校、橘学苑中学校の生徒も募金活動を実施。約1ヶ月の活動で、合計32万4362円もの義援金を集めることができた。
「お世話になったクライストチャーチの人々に恩返しがしたい」の思いで、募金を呼びかけたという2人は、「自分の小さな声がこんなに大きくなった」「予想以上に多くの人が関心を持ってくれた」と感激していた。
そして、ゴールデンウィーク明けの5月7日。地震で延期されていた中学生のニュージーランド語学研修が実施されるのを機に、同校の当時の校長がクライストチャーチを訪問。「多くの日本人が復興を願っています」と2人がしたためた手紙とともに、義援金をパーカー市長に手渡した。
今回の同校生徒の活動は、「大地に足をつけ、世界につながる創造的な人間の育成を目指す」橘学苑の人間教育が、力強く根を張っていることの証拠といえるだろう。
(2011年6月掲載)
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