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善きことをした高校生達
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12年がかりで開発した白イチゴ、地域限定特産品として全国で人気
熊本県 阿蘇中央高校 農業食品科のみなさん
>この学校を詳しく知ろう熊本県立阿蘇中央高等学校の農業食品科の生徒が、12年の歳月をかけて“白いイチゴ”を開発し、2012年2月に「あその小雪」の名で品種登録された。イチゴでは全国の高校で初めての品種登録となる。
農業食品科では、病気に強いイチゴの研究・開発を進めていたところ、交配で赤みの薄いイチゴが実った。それから毎年、白みの強い実を選んで交配を続けた。日差しが強くなると実が赤くなる傾向があったため、赤くならないよう試行錯誤しながら、品種改良を重ねた結果、「あその小雪」が生まれた。表面も中の果肉も白く、酸味はほとんどなく、糖度は14~15度と甘く、香りが強いのが特徴だ。
今年1月から販売を始めたところ、45グラム前後の1粒で1050円、12個入り1パックで6300円ほどという高値にもかかわらず、県内の百貨店や高級スーパー、東京の百貨店、航空会社の機内カタログ通販などで売れ切れが続出するほどの人気を得た。
現在は、同校と阿蘇市の農家が栽培中で、農業食品科の生徒は、今後は「あその小雪」を地域限定の特産品として育んでいきたいと話す。「卒業生をはじめ、阿蘇地域の農家に普及させて若手就農者の活力も引き出したい」「スイーツに応用できないか研究したい」と、さらなる意欲を燃やしていた。
(2013年5月掲載)
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