石川県　津幡高校　朱鷺サポート隊のみなさんの善きことニュース

トキの繁殖を祈って「千羽トキ」を佐渡市に寄贈

石川県　津幡高校　朱鷺サポート隊のみなさん

「石川の空へ再びトキを・・・」をスローガンとする石川県立津幡高校のボランティアグループ「朱鷺（とき）サポート隊」。約３０人の生徒が参加し、学校近くの休耕田でドジョウを養殖して、トキを飼育している「いしかわ動物園」（能美市）に餌として提供するなど、トキの繁殖を支援している。また、トキメキカード（トキの写真と押し花で飾り付けたカード）作りとトキの折り紙（千羽トキ）を作り、トキがすめる環境づくりのため、多くの人にトキを知ってもらおうと、啓発活動を行っている。

今年４月には、トキの繁殖を祈って光沢のある星やハートなどの飾りをあしらった「千羽トキ」を折り、佐渡市に贈った。きっかけは、いしかわ動物園で生まれ、２０１２年９月に佐渡に放鳥されたトキが、２月に島内で死んでいるのが見つかったことから。追悼の想いも込めて、メンバーが放課後に折りはじめた。生徒の出身中学や老人クラブなどの協力を得ながら、「元気に長生きしてほしい」と千羽トキ三束を仕上げた。

そして２６日、佐渡市に贈られ、トキを身近に観察できる同市の「トキふれあいプラザ」と、佐渡トキ保護センターの野生復帰ステーション観察棟に飾られた。またもう一束は、いしかわ動物園にドジョウ約３００匹とともに寄贈。動物学習センターに展示されている。

朱鷺サポート隊のメンバーは「みんなのやさしい気持ちが届けばうれしい」と笑顔で話していた。
（2013年7月掲載）