高知県　高知商業高校　生徒会のみなさんの善きことニュース

ラオスの学校建設など教育支援２０年　高新大賞受賞

高知県　高知商業高校　生徒会のみなさん

自主自治を掲げ、地域との交流や貢献活動を展開している高知市立高知商業高校の生徒会。ここには１９９４年から続く取り組みがある。それが、ラオスの子どもたちのための学校建設支援活動だ。この活動の特徴は、商業高校の学びを生かして全生徒が参加できる仕組みになっていること。９６年に模擬株式会社を設立し、生徒、教職員、保護者が株主となって出資。その資金をもとに、毎年生徒がラオスに出張して民芸品などを買い付け、販売することで利益を得、株主に配当と出資金を返金し、残金を学校建設活動に充てる。この２０年間でラオスの教育支援のために寄付した総額は約２０００万円で、７つの学校建設に関わってきた。

現在、生徒の取り組みは国際協力だけでなく環境問題にも広がっている。２０１３年には「ＬＡＫＯＳ（ラコス）プロジェクト」を立ち上げ、ラオスの織物を使った扇子やエコバッグ商品を開発するとともに、高知県産間伐材を用いたお箸「はりまや箸」やエコバッグを製作・販売している。

生徒会を主体にした同校生徒の２０年にわたる活動が高く評価され、今年１月、第２２回高新大賞（高知新聞厚生文化事業団主催）を受賞。表彰状と副賞１００万円が贈られた。生徒会の役員は「先輩や地域のみなさんの協力のおかげ」と感謝。「これまで積み上げてきた信頼関係を軸に、高知とラオスをビジネスの面でもつないでいきたい」と今後も挑戦を続けて行く考えだ。
（2015年2月掲載）