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善きことをした高校生達
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被災地、飯舘村の農業復興へ 新品種カボチャの種受け継ぐ
滋賀県 八日市南高校 生徒会のみなさん
>この学校を詳しく知ろう東日本大震災による原発事故で、今も全村避難が続く福島県飯舘村には、新たな特産品として開発されたカボチャがある。菅野元一さんが農業高校の教員として働きながら、20年以上かけて品種改良に取り組んた新品種のカボチャで、甘くホクホクした肉質が特徴。白みを帯びた皮から「いいたて雪っ娘(こ)」と名付けられた。2009年に品種登録を申請、認可を受ける4日前に原発事故が起こり、農地に放射性物質が降り注いだ。カボチャの本格的な栽培も特産化も村の除染がすむまでできなくなった。
この窮状を知った滋賀県立八日市南高校の生徒会の生徒が「飯舘村の農業が再開されるまで、私たちがカボチャの種を守る」と立ち上がった。
生徒たちが2012年8月にボランティアで訪れた岩手県遠野市で、NPO法人による「いいたて雪っ娘」の代理栽培を知ったことがきっかけ。生徒らはすぐに菅野さんに「私たちも役に立ちたい」と訴えた。菅野さんは「うれしい、希望が湧く」と翌年種を託した。
生徒たちは2014年5月に学校農園に17株の苗を植え、他の品種が交じらないよう徹底管理。9月、15個のカボチャを収穫し、約200粒の種が取れた。生徒は「種がいっぱい取れた。飯舘村が復活するまでオリジナル品種を守り続けたい」と力を込める。
菅野さんは「関西の高校生が、私が作ったカボチャの種を受け継いでくれて本当にありがたい」と感謝している。
(2015年4月掲載)
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