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善きことをした高校生達
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お米の需要拡大へ 県産あきたこまちで甘味料考案
秋田県 増田高校 農業科学科研究チームのみなさん
>この学校を詳しく知ろう秋田県立増田高校では、地域農業社会の発展に寄与する担い手の育成に努めており、生徒もその期待に応え、様々な研究活動に勤しんでいる。
今年度も農業科学科の研究チーム4人が、県産米「あきたこまち」から甘味料を作る方法を考案した。価格が下落傾向にある「あきたこまち」の用途拡大と付加価値を高めることが目的。市販の調理器具で作れるため、生徒たちは米の新たな販売形態、収入源として、農閑期での米の蜜の生産を地元農家に提案していきたいという。
砂糖が貴重だった時代、北日本の稲作地帯ではもち米のデンプンを大麦麦芽の酵素ジアスターゼで分解し、糖化させて蜜を作っていた。生徒らはうるち米の「あきたこまち」で出来ないかと考え、宮城県登米市の菓子店が現在もこの製法を受け継いでいると聞き、教えを受けた。その後3ヵ月間、試行錯誤の末に完成させた。
「あきたこまち」と発芽させた麦芽を6時間かけて煮詰めて麻布で搾り、さらに4時間ほど煮詰めると、白く、サラサラな米の蜜ができる。糖度は約60度でクセのないほど良い甘さが特長で、様々な料理に活用できる。地元ホテルで米蜜入ゼリーを試作しており、今後は、菓子店の他、飲食店などにも売り込み、甘味料としての需要を開拓していきたいという。
生徒たちは「米蜜の生産が農家の助けになれば」「あきたこまちの新たな価値をアピールし、蜜の普及と定着をめざしたい」と意気込んでいる。
(2015年7月掲載)
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