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善きことをした高校生達
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観光客をターゲット 猪鹿餃子を開発
静岡県 伊豆総合高校土肥分校 商業科3年生のみなさん
>この学校を詳しく知ろう静岡県立伊豆総合高校土肥分校の商業科では、地元の特産品や食材を使った新商品を創出し、地域活性化につなげる「商品開発」授業を設けている。そのひとつが3年生9人で開発した水餃子「猪鹿餃子(いのしかぎょうざ)」だ。
自然に恵まれた伊豆市ではシカやイノシシが多く棲息しており、農作物等の鳥獣被害に悩まされている。生徒たちは、シカ肉やイノシシ肉などを使って、近江商人の心得である「三方良し」と地域活性化を同時に実現できないかと考えた。
栄養価が高く、おいしい食肉(ジビエ)として人気も高まっているシカ肉やイノシシ肉に付加価値を持たせることで、売り手と買い手の満足度を高め、鳥獣の駆除に世間が理解を示せば、「三方良し」の実現となる。また、最近増加する外国人観光客を消費者として取り込むことができれば、地域活性化にもつながる。
授業では中国人観光客を主なターゲットに絞り、水餃子の開発に取り組むことにした。イノシシとシカの肉の配分や皮の厚さなどに苦労したという生徒たち。中国人の舌に合うよう味付けにもこだわり、ネギニラとニンニク、ショウガのほか、肉を軟らかくする成分を持つマイタケを使うなど試行錯誤を重ね、教職員の意見を参考に水餃子を完成させた。
「猪鹿餃子」と名付けられた新商品は、10月、静岡県内の実学系公立高校の生徒が集う「ふじのくに実学チャレンジフェスタ」で披露され、用意した150食を完売。11月の同分校文化祭でも大盛況のうちに完売した。その後、テレビ会議を通じて修善寺にある本校の生徒にラジオ番組での広報を要請し、修善寺駅西口広場で開催された『い~ずらフェスタ』にも2校の生徒で出店。多くの来場者から「おいしい」と高評価だった。
先日は、商業科3年生が主体となって普通科の後輩にも商品開発を指導した。生徒たちは今後も改良を加え、地元企業と協力して商品化を目指したいと話している。さらに、焼き餃子や揚げ餃子も試して地元産ジビエ料理の魅力を高め、伊豆市を訪れる外国人観光客を増やしたいと意欲的である。
(2017年11月掲載)
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