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善きことをした高校生達
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乳がん患者も楽しく温泉利用を 湯あみ着を開発
長野県 諏訪実業高校 服飾科・商業科の生徒のみなさん
>この学校を詳しく知ろう長野県諏訪実業高校では、生徒が地元諏訪地域の活性化を目標とする独自科目「文化ビジネス研究」を設置。その一つの成果として今年2月、共通講座「伝統産業を現代に生かした魅力ある商品の開発」を受講した服飾科と商業科の2年生(現3年生)7人が、乳がんの手術跡など皮膚に傷跡が残る女性が、他の入浴客を気にせず、安心して上諏訪温泉を利用できる湯あみ着を開発した。
生徒たちは2月末、同校で試作した湯あみ着の披露会を開催。開発当初から指導を受けていた「すわ姫会」(諏訪観光協会に加盟する宿泊施設・飲食店などの女性有志の会)の会員から実用化に向けた助言を得た。
同会は、「受けよう!乳がん検査 乳がん早期発見で笑顔の暮らし」をスローガンとするピンクリボン運動に協賛。乳がんの手術をした人が温泉をゆったり楽しめる環境作りに取り組んでいる。湯あみ着は置いてないが、利用客の入浴着持ち込みは可能。
生徒たちは、試着を依頼した教職員の意見を参考に改善に努めた。約1年かけて試作した湯あみ着は、綿地の羽織と腰巻のセパレートタイプで、乳がんなどの手術痕がある人のために、裏地には柔らかな肌触りのガーゼを使用。また羽織には和模様の矢羽根柄をあしらい、国内外の観光客も利用できるようにした。
「想像以上の出来栄え」という生徒たち。今年度は新2年生に商品化に向けた活動を受け継いでほしいと願う。そして「文化ビジネス研究」の生徒が考案した湯あみ着が、新型コロナウイルス感染予防による休業などでダメージを受けた上諏訪温泉に、観光客と活気を呼び戻すきっかけになればと話している。
(2020年5月掲載)
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