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善きことをした高校生達
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世のため、人のために立派な行いをしている高校生達を紹介します。
高校生達の活躍を、ぜひご覧ください。
地域とつながる防災プロジェクトを企画・実践 文部科学大臣賞受賞
愛媛県 宇和島東高校津島分校 家庭クラブのみなさん
>この学校を詳しく知ろう今年度、愛媛県立宇和島東高校の分校となった津島分校は、2018年の西日本豪雨で被害を受けたのを機に、全生徒が所属する家庭クラブが、「つながり」をキーワードに、地域も巻き込んだ防災・減災を進める「津高つながり防災プロジェクト」を立ち上げた。
19年4月、全生徒を対象に「防災」に関するアンケートを実施。非常持ち出し袋の準備や食料・水等の備蓄は、していない家庭が多く、身を守る対策も防災頭巾の準備が1%と、不十分なことがわかった。
そこで高校生ができる「自助」の研究として、災害時の食事、非常持ち出し袋の製作と中身の準備。地域と「共助」の研究として、災害食の普及活動、高齢者や園児の防災頭巾の製作、地域イベントでの啓発を目標に掲げた。
災害食は19年春に食料班を新設。カセットコンロとポリ袋で作る「お湯ポチャ料理」の普及に向け、生徒や地域住民に向けた試食会と講習も行った。
防災頭巾は、交流先の高齢者施設から寄付された着物をリメイク。合同訓練時に試着した高齢者や防災士からの助言を受けて改良を進めた。
非常持ち出し袋は地元の縫製工場から布を、警察から持ち手用の反射材を分けてもらい作成。中身は、持ち出し品チェックカードを作って生徒に配布し、各家庭で準備を行った。
普及活動では宇和島市のイベント「防祭」で取り組みを発表した他、津島町のイベントでは「お湯ポチャ料理」の試食会、非常持ち出し袋などを販売し、収益は「西日本豪雨被災者支援募金」に寄付した。
家庭クラブではこれまでの活動を「第69回全国高校家庭クラブ研究発表大会」で発表し、文部科学大臣賞を受賞。「これからも地域とのつながりを大切にし、みんなに役立つ情報を発信していきたい」と話している。
(2021年9月掲載)
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