石川県　小松大谷高校　野球部・サッカー部のみなさんの善きことニュース

大雪で困っている地域のために　雪かきボランティア

石川県　小松大谷高校　野球部・サッカー部のみなさん

親鸞聖人の教えと信仰を基調に「世に出てこの人あればこそといわれる人材の養成」を建学の精神とする小松大谷高校。生徒はこの教えのもと、様々な形で応援してくれる地域と住民のために奉仕する心を育んでいる。

２０２１年１２月の寒波で大雪に見舞われた石川県小松市。同校の野球部とサッカー部の１、２年生部員合わせて６２人が、地元津波倉町の住民のために、道路などに降り積もった雪をかきだすボランティア活動を実施した。

２０２０年から始めた活動。両部の生徒たちは朝の練習のため学校に集まったもので、大雪で地域の人たちも困るだろうと除雪活動を行うことにした。

スコップを手にした生徒たちは「除雪は任せて」と、住民の要望に応えながら歩道や一人暮らしの高齢者宅前、子どもたちの通学路、ごみ集積所などで雪かき作業に汗を流した。

野球部員約５０人は、午前と午後の２つのグループに分かれて練習と除雪を交代で実施。「夏の甲子園に出場できたのも、いつも応援してもらっているおかげ」という部員たちは「こういう時こそ恩返しとして地域の力になりたい」と力を込める。サッカー部員は「トレーニングのつもりで取り組んだ。お年寄りや子どもたちが少しでも安心、安全に歩けるようになれば」と話していた。

野球部員たちは今年１月にも雪かきボランティアを実施。自主的に除雪活動を行う同校生徒に、多くの住民が「本当に助かる」「ありがとう」と感謝の言葉をかけていた。
（2022年1月掲載）