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善きことをした高校生達
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中学校で出前授業 環境問題や燃料電池をわかりやすく解説
栃木県 那須清峰高校 電気科 5人の2年生
>この学校を詳しく知ろう栃木県北部の那須塩原市にある那須清峰高校。豊かな自然に恵まれた教育環境の中で、同校は「Specialistとしての、Spirit、Sense、Mannerを有する技術者の養成」に努めている。それに応えるように生徒も、「自己啓発」を指標に、これまで学んだ知識や技術を、環境問題やボランティア活動などの、社会貢献活動に生かす取り組みを進めている。
那須養護学校をはじめ近隣の団体との交流活動も積極的に行っており、昨年(2006年)の11月6日には、電気科で学ぶ2年生5人が大田原市の金田北中学校を訪問し、環境問題についての出前授業を実施した。
5人は、グループで省エネ問題や環境問題の解決に大きく貢献するとされる「燃料電池」研究に取り組んでおり、当日は教材として、3カ月がかりで製作し、完成したばかりの燃料電池ホーバークラフトと、昨年開発した燃料電池バイクを持ち込んだ。「燃料電池を、より身近なものに感じてもらおう」と企画したもので、授業に参加した金田北中の2年生63人も興味津々の様子。
中学生を前に始まった出前授業は、まず映像を使って、石油など化石燃料による地球温暖化などの問題点や、「水の電気分解」とは逆の原理で発電する燃料電池の仕組みなどを、わかりやすく解説。そして、ホーバークラフトを動かしながら、燃料電池がなぜエネルギー問題、環境問題解決の切り札とされるのかを実証的に解説した。5人が持ち込んだホーバークラフトは、幅2メートル四方の大きさ。大型タイヤのチューブ4個を並べ、その上に木枠を乗せたもので、燃料電池でモーターを作動させて空気を送ると、チューブと床面に空気の層ができて浮き上がり、押した方向に進む。試乗体験もあり、中学生たちは、高校生の先生に教えてもらったばかりの燃料電池のパワーを確かめるように、乗り込んでいた。
5人を指導する同高の教諭は「授業後のアンケートで、中学生たちからは環境問題、燃料電池についての関心が深まったという回答が得られた。今後も要請があれば、生徒による出前授業に応じていきたい」と話す。また、先生役となった生徒も、中学生に教えることで、技術者として基本的な知識と技術を修得するだけでなく、自ら学び、考え、主体的・創造的に取り組む大切さを改めて感じたようだった。
(2007年2月掲載)
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