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善きことをした小学生・中学生達
世のため、人のために立派な行いをしている小学生・中学生達を紹介します。
子供達の活躍を、ぜひご覧ください。
地域も参加 環境美化教育のリサイクル部門で最優秀
山形県 山形市立第一小学校 全児童のみなさん
>この学校を詳しく知ろう
山形市の中心街に、1889(明治22)年の創立以来、120年以上の歴史を誇る小学校がある。山形市立第一小学校だ。同校は、1994年、環境配慮の先進設備を配した新校舎完成を契機に、“人と環境にやさしい学校”として、「一小エコプラン」と呼ばれる総合的に体系化された環境教育を推進。その中の柱であり長年継続してきた活動が、児童を主体としたリサイクル活動だ。
様々な活動を展開しており、年間を通じて実施しているのが、校内で輩出されるリサイクル可能な紙類を、児童が分別回収する「雑がみ回収作戦」。また、毎月1回行う「一小エコデー」では、児童が家庭から紙パックや古新聞、ペットボトルのキャップ、廃食用油などを持ち寄り、資源として回収する活動の他、2009年からは、年に1回「一小エコフェスタ」を開催。使わなくなった子どもの運動用具や自転車などを譲り合う「お譲り会」を行っている。
中でも「一小エコデー」の取り組みは地域ぐるみの活動に発展。この日に合わせ、同校に各家庭からリサイクル可能な資源を持参する住民も多く、昨年9月1日のエコデーでは1260キロもの資源が集まった。また、「買い物時にエコバックを持参しているか」など、エコデーや日常生活でどのような“地球に優しい”活動をしているかの実績を独自の「エコポイント」で点数化して集計し、活動の目標にする取り組みや、地元商店街で行われている廃食用油をバイオディーゼル燃料(BDF)に再生するエコ作戦のキャラクターを制作するなどの独創的な工夫を盛り込み、全児童をはじめ保護者、地域住民が参加して大きな成果を上げている。
この長年積み重ねてきた取り組みと成果が高く評価され、昨年12月、環境美化教育に熱心に取り組む全国の小中学校を表彰する食品容器環境美化協会(東京都)の、第11回環境美化教育優良校等表彰のリサイクル活動部門最優秀校・文部科学大臣奨励賞に選ばれた。
同賞は、環境美化教育に独創的、継続的かつ熱心に取組み、「公共の場所の美化」や「飲料あき容器等のリサイクル」を実践し、地域の環境美化に大きく寄与している小中学校等を都道府県の推薦によって選出し表彰するもので、「散乱防止活動部門」と「リサイクル活動部門」の2部門に分かれている。昨年は、最優秀校8校、優秀校12校、優良校52校の72校が選出され、今年1月28日に東京で最優秀校8校を招いて表彰式が実施された。
受賞を受け、リサイクル活動を推進してきたライフクリーン委員会の児童は「これからも続け、少しでも地球を助けたい」「ちょっとしたことで地球のためになる。もっと呼び掛けてたくさんの人に広めたい」と真摯な眼差しで話していた。
なお、同校児童は、昨年12月16日、「一小エコデー」で4月から回収してきたペットボトルキャップ約18000個を山形銀行に寄託した。発展途上国の子どもたちに贈るポリオワクチンの費用にしてもらうためで、この日は、ライフクリーン委員会の児童13人が山形市の同銀行本店営業部を訪問し、ワクチン22人分となるエコキャップを手渡した。
児童は「世界の子どもたちの命を救う活動につながるので、これからも続けていきたい」と意欲を見せていた。
(2011年3月掲載)
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