京都府 南陵中学校 | 世界中の子どもが教育を受けられように 書き損じはがき941枚をユネスコ協に寄付 | 善きことをした小・中学生達 - 日本の学校

善きことをした小学生・中学生達

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世界中の子どもが教育を受けられように 書き損じはがき941枚をユネスコ協に寄付

京都府 南陵中学校 生徒会のみなさん

>この学校を詳しく知ろう

京都府北部に位置し、北近畿の中核としてのまちづくりをすすめる福知山市に、市立南陵中学校がある。今春、半世紀ぶりに南校舎を建て替え、新たな気持ちで新年度を迎えた同校は、「個性を伸ばし 友愛の精神に生きよ」を校訓としている。生徒もこの精神のもと、一人一人が広い社会性と豊かな人間性を育むよう努めている。その成果のひとつとして、地域社会のみならず、世界に目を向けた貢献活動がある。

生徒会が主催するアルミ缶回収運動で得た収益金で、「東日本大震災」など国内外の大災害で被災した人々の復興支援する活動は、地域の人々からも高く評価されている。

一方で、今年の2月15日には、校内外で回収した書き損じはがき941枚を、福知山ユネスコ協会に寄付している。発展途上国の子どもたちの学習支援を行う募金活動に協力するためだ。

ユネスコ協会によると、世界中で約7200万人もの子どもが、働かなければならなかったり学校が近くになかったりして、学校に通えず勉強することもできないという。そして学校に行けずに大人になり、文字の読み書きや計算ができない人が約7億5900万人もいるとのこと。

そのため、ユネスコ協会では、このような子どもたちや大人が「学びの場=寺子屋」で読み書きや算数を学べるよう、教育の機会を提供する「世界寺子屋運動」を展開しており、その支援活動の一つが“書き損じはがき”による募金活動だ。

ユネスコ協会によると、1枚50円の書き損じはがきは、45円の募金となり、ネパールではえんぴつ7本、アフガニスタンではノート2冊、ラオスではチョーク35本、カンボジアで消しゴム2個を購入できる。また、カンボジアの寺子屋では、ひと月500円「年間6000円」で一人の子どもが教育を受けられるという。

南陵中学校の生徒は、以前から「世界寺子屋運動」に賛同し、書き損じはがきの回収活動をすすめてきた。

今回も生徒会が正月明けから全校生徒や教職員に呼びかけるとともに、校区内の市役所やスーパーなどにも協力を依頼し、7カ所に回収箱を設置。市民からも多くのはがきが寄せられた。

そして2月15日、福知山ユネスコ協会の役員が同校を訪問。生徒会の代表が、生徒や市民などから集めた善意のはがきの束を手渡した。同協会の役員は「いつもありがとう」と、同校生徒の発展途上国の子どもたちへの思いやりに感謝していた。

なお、この941枚の書き損じはがきは、郵便局で切手に交換され、約4万3千円が日本ユネスコ協会連盟を通じて文房具の購入、送付などに充てられることになっている。

(2011年4月掲載)

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