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善きことをした小学生・中学生達
世のため、人のために立派な行いをしている小学生・中学生達を紹介します。
子供達の活躍を、ぜひご覧ください。
被災者励ますメッセージを添えて 手作りの立体絵はがきを贈る
山口県 田万川中学校 全生徒のみなさん
>この学校を詳しく知ろう
江戸時代、長州藩の藩庁として栄えた山口県萩市。幕末から明治維新にかけて多くの志士たちを輩出した吉田松陰の松下村塾のあるまちとして知られる同市に、市立田万川中学校がある。
同校は、2004(平成16)年度3学期から、全国で5番目の「コミュニティ・スクール」として、また同県初の「教科教室型」学校として、教育をスタートさせた。
「コミュニティ・スクール」とは、保護者や地域住民らが一定の権限をもって学校運営に参画し、公立学校の信頼を高めていくもので、同校では、地域住民も参観できる「学校に行こうの日」や、地域の方々から学ぶ「ゲストティーチャー」「門松づくり」の他、福祉や地域貢献に眼を向けた「福祉体験学習」や田万川ライオンズクラブ会員と行う「ふるさとクリーン作戦」など、地域に開かれた学校としてさまざまな活動を展開している。
生徒も地域の人々との交流を通して、豊かで健やかな心身を育み、社会に役立つ活動を率先して行っている。
この4月には、東日本大震災の被災者のために励ましの「絵はがき」と「すごろく」を作った。
生徒は、未曾有の被害を受けたにもかかわらず、みんなで助け合う被災地の人々の姿を知り、感動。「少しでも早い復興」を願い、「被災地の人々のために、自分たちにできることをしよう」と生徒会が提案し、励ましのメッセージを添えた「絵はがき」と「すごろく」を作ることにした。
「絵はがき」は、「シャドーアート」と呼ばれるもので、はがき大で同じ絵柄のカードを数枚用意し、各パーツを細密に切り重ねて立体感を持たせ、豊かな表情と奥行きを演出したもの。大きさは縦20センチ、横15センチ程度で、74人の全生徒が力を合わせて35枚制作。「あなたに幸せあれ」「みんなつながっている」「共に生きよう」など、生徒の想いをつづったメッセージが、可愛い動物などのイラストと共に書かれている。
また、「すごろく」は、様々な施設で避難生活を送る人々に楽しい時間をと、生徒会保健体育委員会が中心となって作成した。A4サイズでゴールまでには「好きな歌を歌う」や「空に向かって背伸びをする」などのポイントもあり、「少しでもリフレッシュできるように」との気持ちが込められている。裏面には、絵はがきと同様、励ましのメッセージを書きこんだ。「すごろく」に必要なサイコロの材料は、地元の工務店経営者が提供。生徒の手紙と一緒に100セット制作した。
4月28日、被災地でのボランティア活動に向かう同校の外国語指導助手に託された「絵はがき」と「すごろく」は、無事、避難所に届けられ、被災者に喜ばれたという。
(2011年6月掲載)
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