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善きことをした小学生・中学生達
世のため、人のために立派な行いをしている小学生・中学生達を紹介します。
子供達の活躍を、ぜひご覧ください。
折りばらで元気に 被災地の福島県いわき市へ贈る
広島県 城西中学校 2、3年生のみなさん
>この学校を詳しく知ろう
広島県福山市の萱野山のふもと、市内を一望する丘の上に市立城西中学校がある。同校は「自主性を確立し,心豊かで主体的に行動する生徒の育成」を教育目標としており、生徒も、日々の学校生活を通して、“心と心のふれあいを通して人間としての生き方についての自覚を深める”べく、切磋琢磨している。
地域や社会に貢献するボランティア活動にも熱心で、芦田川清掃ボランティアなど、様々な活動に取り組んでいる。
今年6月には、2年生と3年生175人が「東日本大震災の被災者に元気を贈ろう」と「折りばら」を並べたハートマークのパネルを作製。同月16日の生徒総会後、全生徒に披露された。
1956年、「戦争で荒廃した街に潤いを与え、人々の心に和らぎを取り戻そう」と市民が南公園(現在のばら公園)にばらの苗約1000本を植えたことがきっかけで、各地でばらが植えられるようになった。このことから、ばらを市の花に制定するとともに、「ばらのまち福山」をキャッチフレーズにしている。
また、紙を折って作る「折りばら」は、福山市では盛んに折られており、同校の生徒は1年生の頃に市民グループから「折りばら」の折り方を学んでいる。
今回の2、3年生の活動は、自分たちで作った「折りばら」で、被災地から遠く離れていても「力になりたい」「復興へのエールを送りたい」との思いから、ハートマークのパネル作りをスタートさせた。パネルは80cm四方の大きさで、175人の生徒が約1ヶ月かけて折った紅白の「折りばら」210個で描かれている。その一つひとつの「折りばら」には、「がんばろう日本」「あきらめないで」など、生徒一人ひとりの祈りを込めたメッセージが記されている。
そして7月11日、生徒会役員ら生徒3人が同市教育委員会を訪問、被災地に届けてもらうよう、教委の代表に託した。生徒は「『家族を亡くして悲しんでいる被災者のために、何かできないか』と思っていた生徒がたくさんいた。心を込めたハートマークで、思いを伝えたい」と話した。
同校生徒の思いを込めたパネルは、いわき市の復興支援で派遣された同市職員によって持ち込まれ、同月19日、いわき市文化センターで寄贈式が行われた。センター代表に手渡されたパネルには、生徒会からの「遠く離れた広島で、中学生の私たちにできることは決して大きなことではないが、ほんの少しでも誰かの力になれるならと思い、ばらを折りました。多くの方に見ていただき、少しでも元気になってもらえることを願っています」とのメッセージも添えられていた。
なお、「折りばらのハートマークパネル」は、いわき市文化センター1階正面玄関前に、折りばらを製作する生徒の姿を収めた写真とともに掲示されている。
(2011年8月掲載)
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