長野県 伊那東小学校 | 発展途上国の子どもたちに文房具を贈ろうと、募金活動を実施 | 善きことをした小・中学生達 - 日本の学校

善きことをした小学生・中学生達

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発展途上国の子どもたちに文房具を贈ろうと、募金活動を実施

長野県 伊那東小学校 5年松組のみなさん

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長野県の南部に位置し、南アルプスと中央アルプスの二つのアルプスに抱かれた自然共生都市、伊那市に、1873(明治6)年創立の市立伊那東小学校がある。「むつびあい」(なかよくする)、かしこく(自ら学ぶ子ども)・やさしく(思いやりのある子ども)・たくましい(健やかな体の子ども)を目標とする同校の児童は、郷土の自然、人、文化を愛する心を育むとともに、地域や社会に貢献するボランティア活動などにも熱心に取り組んでいる。

7月26日には、5年松組の児童(29人)が発展途上国の子どもたちに文房具や衣料品を贈ろうと、市内のショッピングセンター前で募金活動を行った。

総合的な学習の時間の研究課題で、発展途上国の貧困問題を学んだことがきっかけとなった。この問題に詳しい外国人講師の講話や資料映像、インターネットなどで調査する中で、「自分たちと同じ世代の子どもたちが、貧しさのために働かなければならないこと」「学校に行きたくても行けず、学ぶこともできないこと」、「食べるものもなく、飢えや病気で死んでいく」現状に、児童は大きな衝撃を受けた。

「なんとかしたい」「私たちが力になれることはなんだろう」「できることをしたい」と、松組の児童はみんなで考え、知恵を出し合い、話し合った。その結果、貧しく劣悪な環境の中で、文具を宝物にして学ぶ意欲のある子どもや、不衛生な服を身に着けている子どもたちのために、文房具や衣料品などを贈ることを決め、それらの物資を購入するための募金活動を行うことになった。

児童は、発展途上国の子どもたちの現状を訴える啓発チラシを作成するなどの準備を進めた。そして当日、松組の児童は「6秒に1人が亡くなっている子どもたちを助けよう」などと記した手作り横断幕を掲げ、「世界の子どもの7人に1人が働いていて、学校にも行けない」ことなどを大きな声で訴え、市民に募金の協力を呼びかけた。

チラシを受け取った買い物客や通行人の多くが、子どもたちの思いやり深い活動に賛同し、次々と募金に応じていた。

児童は「ご飯が食べられず学校にも行けないような、日本では当たり前のことができないのを知って、驚いた。物資を贈ることで、笑顔になってもらえればうれしい」と話し、募金に協力してくれた多くの市民に感謝していた。

その後、松組の児童は、寄せられた浄財で服や文房具などを購入し、NGO(非政府組織)など寄託先も自分たちで探して、現地に贈る計画という。さらに、支援活動も継続して実施し、発展途上国の現状を伝える活動なども進めていく予定だ。

今回の5年松組の活動は、同校の教育を通して「真理を求め、感謝や畏敬の心を持ち、相手を思いやり、奉仕する心を持つ子」へと成長している証といえるだろう。

(2011年8月掲載)

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