岡山県 高野小学校 | 今年で15回目 みんなで育てたお米でカンボジアの子を支援 | 善きことをした小・中学生達 - 日本の学校

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今年で15回目 みんなで育てたお米でカンボジアの子を支援

岡山県 高野小学校 2年生と5年生のみなさん

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岡山県の北部、津山市にある市立高野小学校。同校の児童は創立約140年の伝統校として、地域交流など社会に役立つ活動を受け継いできた。中でも15年間続いているのが、カンボジアの子どもたちに自分たちで育てたお米(キヌヒカリ)を贈る活動だ。

「食とみどり・水を守る県労農会議」などの指導と協力を得て、2年生と5年生が主体となって取り組んでいる。今年も5月17日に、学校近くの農家から借りた田んぼで、“カンボジアで飢餓に苦しむ子どもたちを救おう”“たくさんの収穫がありますように”と祈りながら田植えを行い、その後も稲の生育を見守ってきた。

そして9月6日、高さ約90センチ、黄金色に実った稲の刈り取りを行った。この日は2、5年生約160人と労農会議のメンバーや地域住民、教師など関係者ら計約190人が参加。まず2年生が労農会議や地域の人々から「根元から少し上にかまを入れて」などの指導を受けながら、初めての稲刈りに挑戦。続いて、それまで2年生を見守りながら刈られた稲を束ねていた5年生が、仕上げの稲刈りを行った。

岡山県 高野小学校 2年生と5年生のみなさん2 岡山県 高野小学校 2年生と5年生のみなさん3 岡山県 高野小学校 2年生と5年生のみなさん4

2週間後の脱穀作業を経て、10月25日には労農会議への支援米の贈呈式を開催。5年生の企画・進行で、まず2年生の代表が、田植えから稲刈り・脱穀まで、丁寧に指導してくれた地元住民にお礼の言葉を述べた。引き続き2年生と5年生が記したメッセージを貼った米の袋を、労農会議の代表に託した。

今年、支援米を育てる活動に参加した子どもたちは「このお米が、カンボジアの子どもたちのために少しでも役に立てばうれしい」と話していた。

高野小学校の児童が育てたお米は、来年3月、横浜港からカンボジアに向けて送り届けられ、国連を通じてストリートチルドレンらが通う小学校の給食として活用されることになっている。
(2011年12月掲載)

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