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善きことをした小学生・中学生達
世のため、人のために立派な行いをしている小学生・中学生達を紹介します。
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大槌町の小学校へ 復興願う手作りカレンダーを贈る
愛知県 梅坪小学校 全児童のみなさん
東日本大震災で被災した岩手県大槌町の小学生を励まそうと、愛知県の豊田市立梅坪小学校の全児童が「がんばっぺし大槌 日めくりカレンダー」25冊を手作りした。
同校のボランティアグループ「プロジェクトEARTH(アース)」には児童11人が参加している。昨年9月から活動を開始し、当初は被災地に募金や本を贈ろう、励ましの手紙を書こう、などの案を考えていた。そんなある日、地域ボランティアの方から、岩手県大槌町で津波の被害にあった4つの小学校(大槌小、大槌北小、安渡小、赤浜小)の児童が「大槌町の仮設校舎」で一緒に学んでいることを聞いた。そこで、教員が大槌小に問い合わせたところ、「国内外から支援が届き、文具や本などは足りているがカレンダーの支援はない」という答えを得た。
この情報をもとに「EARTH」メンバーで話し合った結果、全児童で「日めくりカレンダー」を作って贈ろうと決めた。
児童一人6~10日分を担当し、3日間かけて製作。A4版の紙に1枚ずつ日付や自分の名前、雪だるまやこいのぼり、動物などの絵の他、「遠くにいる僕たちも友だち」「いっぱい笑うと腹筋が鍛えられるよ」「人にやさしくすると 吉」などのメッセージを書き込んだ。カレンダーは11年12月中旬~12年12月末日のうち、夏休みなどを除いた313日分。表紙のデザインも全校から募り、大槌町の花の新山ツツジやご当地キャラクターなどの絵柄を色鉛筆で仕上げた。
そして12月、同校の教諭が大槌町仮設小学校を訪問。4小学校の校長と児童代表に、「復興に向け一日一日を元気に過ごしてほしい」の願いを込めて製作したカレンダーを手渡した。後日行われた全校臨時集会で、当日の様子を子ども達に報告。現地の震災の爪あとと、カレンダーを受け取った4校の児童の笑顔が体育館のスクリーンに映し出され、子どもたちはみな、じっとスクリーンを見つめ、真剣に報告を聞いていた。
「EARTH」を指導した教諭は「カレンダー作りを通し、児童が大槌の子どもたちの置かれている立場を考えるようになった。カレンダーをめくる一瞬が楽しみになってもらえれば」と話していた。
(2012年2月掲載)
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