岩手県　一関市立本寺中学校　全生徒のみなさんの善きことニュース

５年前の支援に恩返し　震災被災の陸前高田で花壇づくり

岩手県　一関市立本寺中学校　全生徒のみなさん

２００８年の「岩手・宮城内陸地震」で大きな被害を受けた一関市立本寺中学校の生徒は、自分たちが受けた被災支援に恩返しする「フラワーロード作戦」を行っている。東日本大震災の被災地、陸前高田市でボランティアの花壇づくりを行う取り組みで、昨年は、陸前高田市の高田町のキャピタルホテル１０００跡地から市街地に向かう沿道花壇跡３ヶ所で、自分たちが育てたキバナコスモスの苗６０００株を、また気仙町の要谷漁港付近の花壇には、廃品回収の益金で購入したサルビアやアゲラタムなどの花苗３００株を植えた。

２回目となる今年は、６月２０日、２３人の全校生徒と教職員、保護者合わせて３７人が陸前高田市を訪問。全生徒が運動会で行った募金活動で集まった義援金で購入したサルビアやマリーゴールド、ベコニアなど２０００株を、昨年も手がけた高田町と気仙町の花壇に植えた。

高田町の３ヶ所の沿道花壇では、色とりどりの花が「眼鏡」「波」「魚」を描くよう工夫を凝らした。教諭や保護者とともに作業した生徒は「陸前高田のみなさんが花を見て笑顔になってくれるように、元気に育って咲いてほしい」と願っていた。

同市の市民は、復興支援花壇と名付けられた花壇を見ながら、植えてくれた生徒の一人ひとりの心にやさしさに、ありがとうと言いたい、と感謝していた。
（2013年9月掲載）