東京都　板橋区立高島第一中学校　科学部・美術部のみなさんの善きことニュース

地球環境を守る特撮ヒーロー映画を制作　地域を喚起

東京都　板橋区立高島第一中学校　科学部・美術部のみなさん

２０１５年１０月、板橋区立高島第一中学校で文化発表会が開かれた。その中で注目を集めたのが環境映画「世直しお掃除ヒーロー　バケツ仮面７　─ＦＩＮＡＬ　ＣＵＴ─」だ。

「バケツ仮面」は、科学部顧問の教員が前任校の部活動で、生徒の「環境問題について何かメッセージを伝えたい」という思いを映画で表現しようと提案し、制作を開始。高島一中では科学部が受け継いだ。「バケツ仮面」第５・６作を美術部と協力して制作し、「バケツ仮面　ＦＩＮＡＬ　ＣＵＴ」は第７作目。部員たちが企画から脚本、衣装や道具の作成、音響効果、特殊撮影、演技、演出まですべてを行うオリジナル作品だ。

発表会当日の上映会には同校の生徒や保護者、地域住民ら多数が来場。教室や廊下、屋上、校庭を使って地球温暖化の環境問題に迫る内容に、観客から「すばらしい」「痛快だ」との声が上がった。

顧問の教員は「映画は中学生が環境問題について考えるうえで格好の教材となり、その制作過程は優れた「総合的な学習」である」と話す。部員も「多くの人に興味をもってもらったことが、制作意欲につながった」と胸を張って述べた。

バケツ仮面は、生徒会等のボランティア活動や校内美化活動への貢献の他、バケツ仮面絵本のラオス人民共和国図書館への寄贈など、様々な場で活躍。これらの活動をまとめ、サイエンスアゴラ２０１５などに出展。来場者からは「科学を伝える新しい形。ぜひ継続してほしい」と部員たちの今後の活動に期待し、激励していた。
（2015年12月掲載）