神奈川県 相模原市立湘南小学校 | 2001年から続く保護活動 絶滅危惧種「カワラノギク」のお花見会開く | 善きことをした小・中学生達 - 日本の学校

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2001年から続く保護活動 絶滅危惧種「カワラノギク」のお花見会開く

神奈川県 相模原市立湘南小学校 3・4年生のみなさん

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神奈川県の相模原市立湘南小学校の児童は、2001年から相模川河川敷に生育する絶滅危惧種のカワラノギクの保護活動を行っている。

カワラノギクはキク科の二年草で、近年、上流でのダム建設や河川改修、外来植物の侵入などによる環境変化で激減。現在では相模川と東京の多摩川、栃木県の鬼怒川の一部に見られるだけという。

同校児童は、相模川での保護活動に取り組む「カワラノギクを守る会」に、2001年より参加協力。3、4年生が総合的な学習の時間で「カワラノギク」の調査や同校近くの圃場「カワラノギクのふる里」で、生育状況の観察や守る会や地域の人々と草取りなどを行っている。

台風で圃場が流されるなどの危機もあったが、その度にわずかに残ったタネをかき集めるなどして再生に努めてきた。

児童たちも同校の校庭にタネをまき、河原と土では生育がどう変わるのかなど、積極的に観察中。こうした保全活動を進める中で、大きな楽しみのひとつが秋に開催する「お花見会」だ。

2024年は3、4年生が中心となって10月28日に実施。守る会の会員や維持管理に協力するボランティアの他、多くの地域住民が圃場を訪れ、薄い紫色の花を付けたカワラノギクの鑑賞を楽しんだ。

今年は猛暑の影響で開花が遅く、花も少なかったが、児童たちは「きれいに咲いていて安心した」と話し、参加者と花の姿を観察したり、密集して咲いているところを見つけて記念撮影するなどして楽しんだ。

自分たちの手で絶滅から守っている大切な花という児童たちの言葉に、守る会のメンバーは「将来にわたって関わりを持ってくれたらうれしい」と話していた。
(2024年11月掲載)

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