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善きことをした小学生・中学生達
世のため、人のために立派な行いをしている小学生・中学生達を紹介します。
子供達の活躍を、ぜひご覧ください。
伝えよう感謝、いたわり、奉仕の心 42年続くスズランの贈り物
岩手県 小国小学校 全児童のみなさん
30万本以上の白樺が茂る平庭高原や、本州最北の巨大鍾乳洞・内間木洞(総延長6350m)などで知られる久慈市山形町。この自然環境に恵まれた地に、市立小国小学校がある。
児童数5人の小さな学校だが、子供たちは全員力を合わせて地域に貢献する活動を行っている。
そうした活動の中で、40年以上も続く貢献活動がある。児童が市内の病院や福祉施設などを巡って、患者さんなどにスズランを贈る「スズラン訪問」だ。
42回目となる今年は、5月31日に実施した。当日は、朝5時ごろから学区内の群生地で教職員と地域住民らスズランのつみ取り作業を行い、児童が手分けして約3000の花束にした後、国保山形診療所、特別養護老人ホーム、久慈市役所など市内の施設16カ所を訪問。老人ホームやデイサービスセンターなどでは、この日を楽しみにしている人も多く、各施設内には、スズランのほのかな香りが流れた。
中でも県立久慈病院(同市旭町)・愛山荘(特別養護老人ホーム)では、児童は、小国地区芸能保存会のメンバーの演奏に合わせ大黒舞と三番叟(さんばそう)を披露。息の合った踊りに盛んな拍手が送られた。5人の児童は、踊りの衣装のままメッセージ付きのスズランの花束を、患者一人ひとりに「早く良くなってください」などと声をかけながら手渡した。
「スズラン訪問」は、1964年に始まった。その後、1969年の小国大火の際には、多くの人々から義援金や文具などの支援物資が贈られた。「みなさんの善意に、感謝の気持ちを表したい」との想いが後輩へと受け継がれ、今も続く恒例行事となった。
児童は「早く病気を治して長生きしてほしいと願いながらスズランの花束を手渡した」「たくさんの人に、“ありがとう”と言われてうれしかった」「踊りの練習は大変だけど、みんなに喜んでほしかったから頑張りました」と満足そうな笑顔で話していた。
(2007年7月掲載)
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