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善きことをした小学生・中学生達
世のため、人のために立派な行いをしている小学生・中学生達を紹介します。
子供達の活躍を、ぜひご覧ください。
環境守って、地元鶯宿温泉の活性化を支援
岩手県 南畑小学校 全児童42人のみなさん
北に岩手山をのぞむ岩手県雫石町。四方を山に囲まれ、中央部に水田の拡がる自然豊かなこの町には、11の温泉があり、その一つが、同町の御所湖にそそぐ鶯宿川を溯った山あいにある鶯宿(おうしゅく)温泉だ。
約450年前の天正年間、一人の樵(きこり)が、傷ついた足を温泉に浸す一羽のウグイスを見て、発見したという開湯伝説が残る同温泉では、現在、「いで湯に花舞い、水輝く里山づくり」をスローガンに、鶯宿温泉活性化プロジェクトに取り組んでいる。そのサポーターとして活躍しているのが、雫石町立南畑小学校の児童だ。
児童による取り組みは、同プロジェクトがスタートした3年前から。活性化事業の一環として、地元の鶯宿温泉周辺の清掃活動と鶯宿川にヤマメの稚魚を放流するのが、主な活動だ。
今年も、9月5日の放課後、全児童42人と鶯宿温泉観光協会の会員らをあわせた約60人が参加して実施された。児童は3つの班に分かれ、温泉街近くで雫石十景の一つ逢滝の清掃と、逢滝から温泉街の守護神、鶯宿温泉神社までの道路沿いに落ちているごみの回収活動を行った。
ごみ袋を手にした児童は、「今年も、タバコの吸い殻をいっぱい拾った。ポイ捨てはやめてほしい」と観光客のマナー向上を訴えると共に、「温泉はみんなが楽しむところ、きれいな環境を守り続けていきたい」と、環境整備への思いを新にしていた。
清掃後は、鶯宿川の川辺に下り、10cmほどに成長したヤマメ約千匹を放流。児童一人ひとりがバケツに入ったヤマメを静かに川に流した。元気に泳ぐヤマメを見守っていた児童は「大きくなって戻ってきてほしい」と、笑顔で話していた。
今回の活動に参加した観光協会の会員は、「子供たちが大人になり、地域を離れても清掃活動を思い出して、きれいな環境づくりを心掛けてほしい」と願う。春夏秋冬、それぞれに豊かな表情をたたえる素晴らしい自然環境の中で成長する南畑小学校の子供たち、必ずやその期待に応えてくれるはずだ。
(2007年9月掲載)
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