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善きことをした小学生・中学生達
世のため、人のために立派な行いをしている小学生・中学生達を紹介します。
子供達の活躍を、ぜひご覧ください。
ゆるキャラ考案 地元商店街活性化を応援
静岡県 富士第一小学校 6年生のみなさん
日本の霊峰、富士山の南に位置し、竹取物語の由来の地の一つとされる静岡県富士市に、市立富士第一小学校がある。1877(明治10)年の創立以来、同校は、校訓「強い体 強い心」を基本に、地域に貢献する郷土愛に満ちた児童の育成に努めて来た。
その伝統は、現在も子供たちに生き生きと受け継がれている。
今年の9月には、同校の6年生が地元の富士本町商店街を盛り上げようと「ゆるキャラ」を考案した。
このゆるキャラは、6年生の総合的な学習の時間の一環として取り組んでいるプロジェクトの中で生まれた。
児童は、商店街の活性化をテーマに、グループ「スクールニコイチ」を立ち上げた。そして、企画部、商品部などの各部会を組織し、商店街の見学や各商店で取材するなどの現地調査を実施。様々な活性化案を考える中で、調査宣伝部が商店街の新しいPRツールとして、ご当地マスコットの創出を提案し、富士本町商店街振興組合とのコラボレーションによる「ゆるキャラ」が誕生した。
キャラクターには、商店街近くの金正寺にまつわる「猫伝説」の猫を採用。猫の耳はお茶の葉、服は紙、髪飾りには富士市の花のバラと、市自慢の特産品を身に付けている。また、商店街の繁栄を願ってキャラクターを招き猫に見立て、「人を招く」意味の左手を上げている。
商店街ではキャラクターのネーミングを公募。ローズ(バラ)、ペーパー(紙)、ティー(茶)を縮めた「ろぺてぃ」と名付けられた。
「ろぺてぃ」が商店街活性化の起爆剤として期待が高まる中で、組合側も奮起。30代から50代の有志8人がチームを組んで、活用方法などを検討し、その第一弾としてキャラ付きエコバッグを商品化した。引き続き、マグカップ、キャラクターイメージの茶のアイス、茶とバラの洋菓子と、関連商品の開発が進められている。
同校の卒業生でもある商店主は、「教室で児童とアイデアを交わしたが、子供たちの批評は的を射ていて驚き。しかも痛烈」と後輩たちに感嘆したようす。そして「子どもたちの応援は商店街の宝。このパワーを糧にして、我々も活性化に頑張っていきたい」と意欲を燃やしていた。
(2009年12月掲載)
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